...清逸の身体に添うて掛蒲団をぽんぽんと敲(たた)きつけてくれた...
有島武郎 「星座」
...ぽんぽんと二度もその上を叩いたのだった...
犬田卯 「錦紗」
...掌をぽんぽんと叩きました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ぽんぽんぽんと叩いた...
海野十三 「人造人間の秘密」
...ぽんぽんという発動機の音がして...
海野十三 「爆薬の花籠」
...包をぽんぽんとたたいてみせた...
海野十三 「四次元漂流」
...にじんだ声が遠くに聞えやがてぽんぽんと下駄の歯をはたく音あとはだんまりの夜も十一時となれば話の種さへ切れ紅茶もものうくただ二人手をとつて声の無い此の世の中の深い心に耳を傾け流れわたる時間の姿をみつめほんのり汗ばんだ顔は安らかさに満ちてありとある人の感情をも容易(たやす)くうけいれようとする又ぽんぽんぽんとはたく音の後から車らしい何かの響き――「ああ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...ぽんぽんと二つ共とび出しちゃって……...
豊島与志雄 「童貞」
...ぽんぽんと話しに来るようにならなけりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのたびに例の通りぽんぽんという音がした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...三助が忙(せ)わしそうに女の肩をぽんぽんと叩いている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さうしてぽんぽんと続くのを聞くといきなり春の海が寄せてでも来たやうな心持になつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...椅子の凭れにかけた手でその人差指がぽんぽんと...
本庄陸男 「石狩川」
...ぽんぽんと手玉にとつて水雑炊を喰はせてやる――...
牧野信一 「バラルダ物語」
...ぽんぽんと叩いてなど居たのに――つい例の病ひで...
牧野信一 「老猾抄」
...松源の奥には鼓(つづみ)がぽんぽんと鳴って居る...
正岡子規 「熊手と提灯」
...六名の不良児たちはぽんぽんと外へ跳び降りた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ぽんぽんと血が滴(した)たっているようだ...
蘭郁二郎 「鉄路」
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