...いざ子ども三野蒜(のびる)摘みに...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...野蒜(のびる)摘(つ)みに蒜(ひる)摘(つ)みにわたしの行く道の香(こう)ばしい花橘(はなたちばな)の樹...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
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武田祐吉 「古事記」
...野には春を知らせた静けさが漲りわたつて、野蒜、なづ菜、芹などが、榛の林の縁を縫ふやうに添つて流れてゐる小川の岸を青く彩つた...
田山録弥 「百合子」
...まだ北風の寒い頃、子を負った跣足(はだし)の女の子が、小目籠(めかい)と庖刀を持って、芹(せり)、嫁菜(よめな)、薺(なずな)、野蒜(のびる)、蓬(よもぎ)、蒲公英(たんぽぽ)なぞ摘みに来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野蒜(のびる)少々...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野蒜の酢味噌(すみそ)は可(か)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...松林を出ると野蒜である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...野蒜から石の卷街道へ出る積で或小村へ來ると今の東海美人は毒だといはれたので惜しかつたが棄てゝしまつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...もう野蒜(のびる)の緑の芽...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...また島中大蒜野蒜を生ずるよし...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
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松本たかし 「松本たかし句集」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...先づ野蒜(のびる)を取つてたべた...
若山牧水 「家のめぐり」
...その腐草土の下にこの野蒜は生えてゐたのである...
若山牧水 「家のめぐり」
...わたしは郷里で幼い時よくこの野蒜つみ芹つみをやつた...
若山牧水 「家のめぐり」
...野蒜は田圃の畦にあり...
若山牧水 「家のめぐり」
...どうしたものかこの野蒜つみはわたしのすぐ上の脚の不自由な姉と關係して考へ出される...
若山牧水 「家のめぐり」
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