...冷たい露の感じがあつた...
芥川龍之介 「秋」
...それから稲の葉ずえに露の玉を見る...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...験(げん)ある露の薬水を盛(も)りさゝげたる盃(さかづき)ぞ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ヘラクレスがオイリストスを殺害せしは、その第三の罪悪にして、其結果として、三年間の苦役に服し、此苦役の期満ちて、「トロヤ」の戦争に従事し、王女ヘシオーネの救助、怪物の誅戮「エリス」、「ピロス」、「ラコニア」、等への引続きたる遠征の後、遂に第四の罪悪によりて、再び其身を苦しむる事となり、最後に「エトナ」山上に於て、雷鳴霜露の中に、昇天の期到来して、茲に、国民の恩人、凡ての困窮苦難よりの救助者、毒蛇猛獣、群盗強賊、暴君虐主を誅戮掃攘刈除して、国を平らげ、民を安んじ、国民人文の進捗発達の上に、至大の功績を立てし、国民英雄ヘラクレスの生涯は終を告げたり...
高木敏雄 「比較神話学」
...露のまゝなる櫻かざして立たれたる四位の少將維盛(これもり)卿...
高山樗牛 「瀧口入道」
...露の兄とはしらなかつた」きまりわるげに三太夫の方にむき「これ杉田...
田澤稲舟 「五大堂」
...露の深い草の中を通つて...
田山花袋 「歸國」
...零露の文は繁くして...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...冷々(ひやひや)する露の下りた橋板の上を踏んでいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお進めば落葉の下を潜る露の雫をも名(なづ)けて河といえるようなもので主義の本などいうことも...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...夜鳥よこのせつない戀情はどこからくるかあなたの憂鬱なる衣裳をぬいで はや夜露の風に飛びされ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...喩(たと)えば朝露の如しで...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ゆうべ見た沢山の人たちの足あとを露の中に見ようとしたが...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...露の小人白百合 白百合花のなかに露の小人が五六人...
水谷まさる 「歌時計」
...心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花散らし書きの字が上品に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荒れまさる軒のしのぶを眺めつつ繁(しげ)くも露のかかる袖かなと歌っている花散里は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにその芝居(キリフダ)の筋(ネタ)というのが世界に類例のない事実曝露の探偵恐怖劇なんですから……」「事実曝露……探偵恐怖劇……」「そうなのよ...
夢野久作 「二重心臓」
...松葉の露のような泪(なみだ)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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