...菜園満地の露のひそめき乎(か)? 否々...
石川啄木 「葬列」
...どこから持って来たのか冷々(ひえびえ)と露の洩(も)れている一升壜(いっしょうびん)の口を開いてコップに移した...
海野十三 「地中魔」
...その結婚披露の饗宴(きやうえん)の卓上での出来事...
相馬泰三 「夢」
...毎朝の露のなかで迷い子になり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...の句と共に句賛の三句とする)・露のしたゝるしたしさにひたる・別れて遠い秋となつた朝から百舌鳥のなきしきる枝は枯れてゐるけさはほどよい起床だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...露のおりる気配で...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...日露の戦中また戦後の対外政策の一端に...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...朝露の中に崩折れた形になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この露の家正吉は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなた様の父上市太郎様を奥方不義の相手に拵え御親類方にまで披露の手筈(てはず)になっております」「それは本当か」勝之助の顔はもう一度変りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...米露の技術員も来臨するわけで...
久生十蘭 「海豹島」
...さてわ百合(ゆり)の葉末にすがる露の珠(たま)が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「夜露の情けは、もう、待たずとも――」「この腕の続くかぎり――」雪五郎が、そろつて、朝靄の底から窓を目がけて赤松のやうな腕を突き伸した...
牧野信一 「バラルダ物語」
...宗十郎のような声をだした露の五郎...
正岡容 「わが寄席青春録」
...三八年の九月のモスクから三人の婦人飛行家(モスクと南露の方を無着陸飛行したレコード保持者たち)がバイカルのこちらのコムソモーリスカヤ辺へ無着陸飛行を試み...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蓮葉(はちすば)を同じうてなと契りおきて露の分かるる今日(けふ)ぞ悲しき硯(すずり)に筆をぬらして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日露の役(えき)に随分兵隊を送りましたが一人だって戦死者が出ないのです...
柳宗悦 「陸中雑記」
...雨露のしのぎに着てもらいたい...
吉川英治 「三国志」
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