...冷たい露の感じがあつた...
芥川龍之介 「秋」
...甘露の日和(ひより)と聞くけれども...
泉鏡花 「悪獣篇」
...験(げん)ある露の薬水を盛(も)りさゝげたる盃(さかづき)ぞ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...露の句を巻頭にして爰に収録されてゐる句は悉く飛び散る露の真玉の相触れて鳴るやうな句許りである...
高浜虚子 「川端茅舎句集」
...露の中毛虫よろぼひ歩きけり襖(ふすま)みなはづして鴨居(かもい)縦横に七月四日 家庭俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...墓塔空しく雨露の爲に朽つ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...それ以来お露のことばかり思っていたが...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...月の光あってその上に露の珠(たま)の刺繍(ぬいとり)をする...
永井荷風 「日和下駄」
...日清、日露の戦に勝ち、朝鮮を併合した明治の時代、すなわちいわゆる日本の最盛期においても、小学校四年の義務教育を、六年に延長することは、かなり困難な事業であった...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...――ふる露のしげきを思え...
夏目漱石 「薤露行」
...日露の講和が成就(じょうじゅ)して乃木将軍がめでたく凱旋(がいせん)しても上がる事は出来ん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...露のさざめき悲しげなるに...
萩原朔太郎 「短歌」
...(俺は其の披露の席に招かれて居たのだが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...草花の露の色とかは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おきて行く空も知られぬ明けぐれにいづくの露のかかる袖(そで)なり宮のお袖を引いて督(かみ)のこう言った時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中屋敷でかなり盛大な披露の宴があった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...それを百官万民に告げる披露の儀式をいう...
吉川英治 「私本太平記」
...露のような汗が載ってい...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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