...ぼんくらまで、そう思ったときには、もう世の中は変っているのです...
石原莞爾 「最終戦争論」
...そんなぼんくらな考えで大統領でございと納(おさま)っていられてたまるものか...
海野十三 「諜報中継局」
...ぼんくら中の大ぼんくらだ」「は...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...おれがぼんくらなのじゃない...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...デカルトあながちぼんくらじゃないと思ったのだが...
太宰治 「もの思う葦」
...』」「貴君とな!」「当事務所がぼんくらの巣と思われては困る...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...若い娘の心を躍(おど)らせるということを想像しないほどのぼんくらではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...このけったいのけったいなる所以(ゆえん)を覚らないほどのぼんくらではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はカイゼルに似た八字髯(はちじひげ)を蓄(たくわ)うるにもかかわらず狂人と常人の差別さえなし得ぬくらいの凡倉(ぼんくら)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ぼんくら頭の野郎ぢやて! まあお聴きなされ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それから思うと内の文三なんざア盆暗(ぼんくら)の意久地なしだッちゃアない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...斯んなぼんくらな己れの霊魂と遊離して...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...厚顏にしてぼんくらなる記者は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...研究の不備か生來のぼんくらか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...世の中のぼんくら批評家の爲めに...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ぼんくらの俳句観はかういふふうに後退(あとずさ)りするのだ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...これほどぼんくらな頭とは知らなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ぼんくらな多市にも分っております...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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