...そこの土がぼろぼろとくずれ落ちるたびごとに...
有島武郎 「或る女」
...表紙の襤褸(ぼろぼろ)になつた孝経やら十八史略の端本(はほん)やらを持つて...
石川啄木 「二筋の血」
...ぼろぼろ着物の案山子(かかし)みたいな例の海賊君との対照が...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...袖口がぼろぼろの学生服を着ていた...
太宰治 「火の鳥」
...ぼろぼろの服装を身につけて風の神に扮した者の...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...後ろの裳(も)はぼろぼろにきれかかっている...
寺田寅彦 「先生への通信」
...煉瓦はちょうど落雁(らくがん)か何かで出来てでもいるようにぼろぼろに砕けてしまった...
寺田寅彦 「鑢屑」
...あの子のぼろぼろな膝にパンを置きながら...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ぼろぼろになつて乞食のやうになつても生きてゐたい...
林芙美子 「秋果」
...獄中記はもうぼろぼろなり...
林芙美子 「新版 放浪記」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...おせんの眼から涙がぼろぼろ落ちた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...この剃刀をぼろぼろにしたのは...
横光利一 「笑われた子」
...ぼろぼろと涙を太守の背へこぼした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「え」「江戸へ」「ア……御遺書(ごゆいしょ)?」「弦之丞の手へな」「わかりました」「と……」「ハイ」ぼろぼろと湯玉(ゆだま)のような涙が走る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ぼろぼろと湯のわくように涙が畳へ落ちる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼろぼろと涙が共にながれて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...涙がぼろぼろながれて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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