...アスファルトがぼろぼろに綻びてゐるから...
芥川多加志 「四人」
...着ている服の裏地があんなにこまかくぼろぼろになって...
海野十三 「千早館の迷路」
...涙がぼろぼろと出てきました...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...たしか歯がぼろぼろに欠けている筈ですから...
太宰治 「恥」
...まはりの土はぼろぼろ落ちるし...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ぼろぼろの敷布に蔽われて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...薬の反動か弱々しくぼろぼろの体(てい)で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...終(つい)には涙をぼろぼろ流して...
豊島与志雄 「正覚坊」
...ぼろぼろの古物(こぶつ)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...とにかく『遊塵』を一冊ぼろぼろにして...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...兵十はぼろぼろの黒いきものをまくし上げて...
新美南吉 「ごん狐」
...ぼろぼろであった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...鼠に喰はれてぼろぼろになつて棚のかげから出て來たり...
水野仙子 「四十餘日」
...ぼろぼろで火に焦げた毛皮が背中の一部分にかかつていたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ぼろぼろと歪(ゆが)んだ漆喰(しっくい)の欄干だけが...
横光利一 「上海」
...ぼろぼろと涙をこぼし...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼろぼろと落涙した...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼を三角にして、青すじを立てていた石権は、見送っているうちに、口惜し涙というのであろう、ぼろぼろと、こぼれるのを、あわてて横腕でこすると、「だ、旦那っ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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