...ぼつぼつと俳句ができないこともないのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ぼつぼつ人が往来してゐた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...誰にそんなものを教わって来ました」お島はぼつぼつ支度にかかっていた赤子の着物の片(きれ)などを弄(いじ)りながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...伊香保はぼつぼつ避暑客の来はじめる時節で...
徳田秋声 「縮図」
...気の向く時ぼつぼつお座敷へ出てもらえば...
徳田秋声 「縮図」
...勃々然(ぼつぼつぜん)として心胸の間を往来し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...没々(ぼつぼつ)ハムレットにも飽きたから...
中原中也 「散歩生活」
...ぼつぼつ大聖寺山代及びその附近の村などに窯(かま)を築く人が出来て来て...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...はじめて探偵小説がぼつぼつあらわれたに過ぎないのである...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...ぼつぼつと母の胸をたずねてみた...
吉川英治 「三国志」
...藤吉郎は、べつにまた、銭を与えて、亭主に蕎麦(そば)など打たせ、炉べりで酒を温めながら、まず自分から諸国の噺(はなし)をいろいろ持ち出し、やがて酒も程よくまわった頃、「時に、前の御城主だった竹中半兵衛様とは、いったいどんなお方か」と、ぼつぼつ、それについて、郷土の者のはなしを耳袋(みみぶくろ)へ集めはじめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼつぼつ先へ行っているぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...顔にはぼつぼつ面皰(にきび)まで誇示している...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼつぼつ露店(ほしみせ)を並べ出し...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼつぼつ進んでいるものとみえる)などと早くも...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを磨き合っている風が勃々(ぼつぼつ)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼつぼつ片づけるか」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ぼつぼつ疲れかげんになってきた脛(はぎ)のあたりへ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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