...蛇行匍匐(だかうほふく)して帰郷したと云ふ「韓非子(かんぴし)」中の青年だつた...
芥川龍之介 「歯車」
...嬰児は何処をあてどもなく匍匐(ほふく)する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...毎日匍匐(ほふく)して参詣(さんけい)し...
井上円了 「おばけの正体」
...)法官(ほふくわん)の前に狂人(きやうじん)立てりともいふべし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...また小銃を捧げての匍匐(ほふく)前進...
梅崎春生 「狂い凧」
...よう/\匍匐(ほふく)して進める程度の坑道が大体爪先(つまさき)上りに...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...膝行(しっこう)匍匐(ほふく)して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...韓信(かんしん)流に負けて匍伏(ほふく)し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...煤(すゝ)けた壁(かべ)には此(こ)れも古(ふる)ぼけた赤(あか)い曼荼羅(まんだら)の大幅(おほふく)が飾(かざり)のやうに掛(か)けられた...
長塚節 「土」
...吾々日本国民は今日尚お門閥の下に匍匐(ほふく)することならん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...常に圧制の下(もと)に匍匐(ほふく)して男子に侮辱せらるゝ者なれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...大道に匍匐(ほふく)して自転車に傷つけられ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...匍匐(ほふく)して君側(くんそく)に進むと...
森鴎外 「渋江抽斎」
...白粉の鬱陶しい香(にお)いと捌口のない炭酸瓦斯(ガス)の匍匐(ほふく)...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...いきなりそこへ匍匐(ほふく)して...
吉川英治 「私本太平記」
...――高徳は地に匍伏(ほふく)したまま...
吉川英治 「私本太平記」
...地肌の凹凸をえらんで匍匐(ほふく)したきり前には出ない...
吉川英治 「私本太平記」
...また地に匍匐(ほふく)している敵の数も残らず読めた――かるが故に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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