...そのいちばんはじめのむすびめをほどくなら...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...さんざん苦しんだためからだのきかなくなるほどくたぶれてしまった...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...一つはおほどくぜりと云つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...よほどくたびれてゐたか...
小穴隆一 「二つの繪」
...ファーガソンはゆっくりそれをほどく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...振りほどく手段なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...読もうと思って三脚几(さんきゃくき)に括(くく)りつけて来た二三冊の書籍もほどく気にならん...
夏目漱石 「草枕」
...禁酒の徳をどれほどくりかえしても...
新渡戸稲造 「自警録」
...紐で縛ってありますが、ほどくと、まぎれもない上質の白縮緬で、白羽二重帯まで添えてあるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風呂敷をほどくやうに簡單に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軸の字はいやらしいほどくづしてあつて少しも讀めない...
林芙美子 「旅人」
...やって見てくれたまえ」真名古はバラリと腕を振りほどくと...
久生十蘭 「魔都」
...それをほどくのが大変むずかしそうなので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...昔のひとは私ほどくいしんぼうではなかったのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(柳子の室では、須永に飛びかかりそうにしていた柳子が、その時、飛びかかるのとは反対に不意にグナリとなったかと思うと、ひっかけ結びにしていた博多の中はばの帯に指をかけて、キュウと音をさせて、バラリとほどく...
三好十郎 「冒した者」
...圭子黙ってそれをふりほどく)ヘ! そう...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...竹童は腕のゆるみをふりほどくが早いか一目(もく)散(さん)――「おまえみたいな下(した)っ端(ぱ)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なるほどくっきりと澄んだ沖近くに二十日頃の有明月が寂しく懸っているのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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