...組んでゐた腕をほどくと...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...もどかしげに帯だけほどくと...
有島武郎 「或る女」
...その道の専門家もおよばぬほどくわしいのには...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...それをほどくと、中から無気味な髪の毛の塊まりが出てきた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...私は夢中になってその手をふりほどくと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...余ほどくやしいのでしょう...
太宰治 「虚構の春」
...彼はこの州を隅々まで奇妙なほどくわしく知つていたし...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...読もうと思って三脚几(さんきゃくき)に括(くく)りつけて来た二三冊の書籍もほどく気にならん...
夏目漱石 「草枕」
...半町ほどくると提灯が留まっている...
夏目漱石 「三四郎」
...御用人樣」「――」「何んなもんで御座いませう」「暫らく待つてくれ」拱(こまぬ)いた腕をほどくと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軸の字はいやらしいほどくづしてあつて少しも讀めない...
林芙美子 「旅人」
...ゴム長を三足ほどくすねて...
林芙美子 「瀑布」
...石田家の家常ほどくだらないものは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...それをほどくのが大変むずかしそうなので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...なるほどくつとビロードがこれから六マイル歩けばもらえるというやくそくはいいが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そして十数里ほどくると...
吉川英治 「三国志」
...糸巻の糸をほどく時は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...中ほどくらいまで金色(こんじき)に色を付けてあるくらいのもので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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