...髣髴(ほうふつ)さるべき姿である...
芥川龍之介 「上海游記」
...何だかこう国民の精粋というようなものが髣髴(ほうふつ)としてイキな声や微妙の節廻しの上に現れて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...明治の初年の文化にほうふつとしているのを思い出したが...
田山花袋 「日本橋附近」
...一切の光景が目に彷彿(ほうふつ)して来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...ちょうどそれが雨のふるかつての一夜の出来事を彷彿(ほうふつ)させるような面白い芝居に出来ていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...マヂニーに髣髴(ほうふつ)して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...髣髴(ほうふつ)墓中の人の出(い)で来たりてわれと良人(おっと)を争い...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あるいは生きあるいは死ぬる様が彷彿(ほうふつ)として...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何となしに甲州一国を髣髴(ほうふつ)させるのが山科の風景である...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はただその人の本体を髣髴(ほうふつ)するに苦しむに過ぎなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...大どころの秘蔵娘を彷彿(ほうふつ)させたと...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...こう彷彿(ほうふつ)と思い浮べることは出来なかったであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...殆んど眼にもとまらないような特色が残りなく自分の眼前(がんぜん)に髣髴(ほうふつ)として浮かび上(あが)るまでは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...みんなそれぞれにおれの姿を髣髴(ほうふつ)させている...
堀辰雄 「恢復期」
...ほうふつとした快よいものが身を包んだ...
本庄陸男 「石狩川」
...それからそれへと眼の前に彷彿(ほうふつ)させるのであった...
夢野久作 「木魂」
...眼前に髣髴(ほうふつ)としてくるようだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...水天髣髴(すいてんほうふつ)の境...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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