...四十いくつのふんべつざかりの城代家老ともあろうものが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...太郎左衛門は四十を後にした分別盛(ふんべつざかり)の男であったが...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...もう四十二三‥…」「それぢや分別盛(ふんべつざかり)だのに……」と自分は深く考へた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...早や分別盛(ふんべつざかり)の年輩に相なり候ては...
永井荷風 「榎物語」
...血気の少年はさて置き分別盛(ふんべつざかり)の男が刃物三昧(はものざんまい)無理心中なぞに至つては思案の外(ほか)にして沙汰のかぎりなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...それは餘(あま)りに見(み)え透(す)いた仕事(しごと)なので有繋(さすが)に分別盛(ふんべつざかり)の主人(しゆじん)は出(で)なかつた...
長塚節 「土」
便利!手書き漢字入力検索