...もう何物にも困っていないので、この仕事も前向きにやりたい...
...彼の技術は、何物にも代えがたい...
...最新のスマートフォンは、何物にも比べ物にならない機能がある...
...プレゼントに何物よりも大切なのは、思いやりと心遣いです...
...彼女の美しさは、何物にも勝る自然の力を感じさせる...
...重宝何物か之に過ぎん乎の由...
太宰治 「右大臣実朝」
...彼女には好感を持てない何物かゞあるやうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...――すべてが退屈と空虚とをごまかす外の何物でもない...
種田山頭火 「其中日記」
...もし實際に寒は熱の缺存以外の何物でもないことが眞であるならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...今のドイツで一番高いゴチックの寺塔のあるという外には格別世界に誇るべき何物をも有(も)たないらしいこの市名は偶然にこの科学者の出現と結び付けられる事になった...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...まだ世帯持ちらしい何物も揃っていないが...
徳田秋声 「黴」
...何物の手懸りにもなることが出来ないという意味に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...それが或る規則に従って結果する処の何物かを予想する」というのであるが...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...果してあの場合平吉は叫び声を立てたかどうか、それは全く彼にも分らなかったが、何の叫び声も聞えず黙って轢き殺されたということが、あの生々しい傷口や痙攣などよりも、何物よりも、不思議に不気味に思われた...
豊島与志雄 「狐火」
...しかも何物にもつかまることができず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...音楽には異様に発達した何物かを備えていたと見てよいのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし今は何物も遺ってない...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...始めて詩の何物たるかが分明して来た...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何物か意識されない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...精神のうちにはそれについて精神が知らぬところの何物もあり得ないといふことがあつた...
三木清 「認識論」
...ヘーゲルはその方法に從つて永遠の眞理が歴史的過程そのもの以外の何物でもないことを高調しながら...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...何物が鳥に不安を与えているのかと思って好く見れば...
森鴎外 「雁」
...始終何物かに策(むち)うたれ駆られてゐるやうに学問といふことに齷齪(あくせく)してゐる...
森鴎外 「妄想」
便利!手書き漢字入力検索