...もう何物にも困っていないので、この仕事も前向きにやりたい...
...彼の技術は、何物にも代えがたい...
...最新のスマートフォンは、何物にも比べ物にならない機能がある...
...プレゼントに何物よりも大切なのは、思いやりと心遣いです...
...彼女の美しさは、何物にも勝る自然の力を感じさせる...
...熟(つら/\)これを讀むときは、畢竟是れ何物ぞ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そこに何物も達しがたい高い芸術的な匂いが含蓄(がんちく)されてあると思います...
上村松園 「無表情の表情」
...他の何物をも隠していなかった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...東京の車は目より高く前掛が掛つてゐるので何物も見えぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...仮に何物かを造るとするとそれは洋服に近くなるか...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...それだのに個性のない絵を何百も並べては少なくも展覧会の観客の大部分を形成する素人の見物には退屈の外何物をも与えない...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...何物も知るところは無かったろう...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...それは何物にも消されることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼のうちにはもはや何物も残っていなかった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...もう極まった運命のほかに何物も無いと観念をしておりましたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...検校出の士族だのというものは冷笑以外の何物でもないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...其處には或る物足りないやうな何物かが殘つた...
「修道院の秋」
...少くとも讀者を「リヴィエェルではない何物かの眞中に投ずる」やうな小説を意圖してゐる...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...有難く却下されてきたのを苦い顔で凝視した瞬間―――紅白の上に顔と一しょに同志林の愛想のいゝふて/″\しさが立ち上がってきたそれは何物がどんなに重く彼の上にのしかゝろうと常に愉快なピオニールの餅屋であることのできた...
槇村浩 「餅の歌」
...又何物から變化し來つたかといふことも知らるる筈である...
松本文三郎 「印度の聖人」
...私はこの錘を垂れて人生からさらに何物かを釣り上げようとしているのかと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...確かにそこには見らるべき何物もないやうに思はれた――たゞ存在し...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...『溪谷集』を出してからまる三年の間何物をも出してゐない...
若山牧水 「樹木とその葉」
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