...もう何物にも困っていないので、この仕事も前向きにやりたい...
...彼の技術は、何物にも代えがたい...
...最新のスマートフォンは、何物にも比べ物にならない機能がある...
...プレゼントに何物よりも大切なのは、思いやりと心遣いです...
...彼女の美しさは、何物にも勝る自然の力を感じさせる...
...何んだか心淋しいやうな気持で注意した――インスピレーションが離れ去つて行くやうな――表面的な自己に還(かへ)つて行くやうな――何物かの世界から何物でもない世界に這入つて行くやうな――呼吸が静まるのと正比例して...
有島武郎 「An Incident」
...』『智慧の第一条件は何物をも見せかくることなく...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...家が貧乏にして何物もなく...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...しかも何物にも換え難い一粒種の愛嬢の命が買えるのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...通常人々が荒涼としていると呼びならわしている情景のうちにもわたしに親しみぶかい何物かがあるのを...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...温順と貞節とより他(ほか)に何物をも有せぬ細君に甘んじていることは時雄には何よりも情けなかった...
田山花袋 「蒲団」
...それとも神によつて制定せられたところの被造物の整序以外の何物でもなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...たとえばAかBかのほかには何物も有り得ないという仮定のもとに或(あ)る人間の問題を取り扱っている際に...
寺田寅彦 「科学と文学」
...もう脳裡の思考もとぎれて、何物もない……...
豊島与志雄 「幻覚記」
...彼はもう何物でもなくなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今日(こんにち)の永代橋には最早(もは)や辰巳(たつみ)の昔を回想せしむべき何物もない...
永井荷風 「水 附渡船」
...単なる否定から何物も出て来ない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...その他の何物にもなり得る筈がなく...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...一方で人生の何物たるかを思想し続け...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真実以外の何物でもありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...コニーが愛は何物にも優先すると話したら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼女以外僕の生活には何物もない...
村山槐多 「殺人行者」
...何物をも持たざる者の幸福を悟ることも必要だ...
吉田絃二郎 「八月の星座」
便利!手書き漢字入力検索