...真白な無数の茸(きのこ)がふわりふわりと浮いていた...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...「ああ、早く重力装置が、なおらんかなあ!」三郎は、あやつり人形のように、ふわりふわりと、身体をかわした...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...歩いているつもりだけれど、ふわりふわりと、とんでいるような感じだね」二人は、おもしろがって歩いていった...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...ふわりふわりと飛んで来て...
大杉栄 「鎖工場」
...ふわりふわりと浮かんでおりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ふわりふわりと雲霧の中を掻きわけて進むというあんばいで...
太宰治 「酒の追憶」
...突然釜がふわりふわりと天井の方へあがりはじめた...
田中貢太郎 「唖の妖女」
...章一の幸福に満ちたたとえば風船玉のふわりふわりと飛んでいるような頭の一方の隅(すみ)には...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...一台の軍用機がふわりふわりと降りて来た...
田中貢太郎 「人のいない飛行機」
...いつのまにかふわりふわりとんでいる...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...ふわりふわりと次から次へ幾つともなく漂い来(きた)ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...塩気のある春風(はるかぜ)がふわりふわりと来て...
夏目漱石 「草枕」
...絹のごとき浅黄(あさぎ)の幕はふわりふわりと幾枚も空を離れて地の上に被(かぶ)さってくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...この時向うに掛っているタペストリに織り出してある女神(めがみ)の裸体像が風もないのに二三度ふわりふわりと動く...
夏目漱石 「倫敦塔」
...酒に酔った魂だけが面白そうに抜け出してふわりふわりとあちこちを飛びまわっているのを眺めているような心持だった...
牧野信一 「鬼涙村」
...それを福助はふわりふわりと体をかはして...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...ふわりふわりと浮びました...
宮原晃一郎 「動く海底」
...車体の巻き上る風のまにまにふわりふわりと道路の上を漂った...
横光利一 「上海」
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