...もっともこの「ふとしたこと」には二つ三(み)つ異説のない訣(わけ)でもない...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...人力車がその店に近づくに従って葉子はその女将(おかみ)というのにふとした懸念を持ち始めた...
有島武郎 「或る女」
...ふとしたことから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...全くそれはふとしたことであったがその瞬間に凡ての悪い条件は整ってしまい...
大阪圭吉 「坑鬼」
...寧ろ神功皇后とも八幡同體とも云ふとした俗傳(「二十二社本縁」)の方が眞相に近い...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...一夜に三つも四つも「妙な縁」やら「ふとした事」やら「思わぬきっかけ」やらが重って起っても...
太宰治 「チャンス」
...ふとした機縁からそこでこの夏のうちの二週間を過ごした...
寺田寅彦 「沓掛より」
...自分の体をふとした機会から...
徳田秋声 「あらくれ」
...初手の馴れ染めは唯ふとした気のまよひより起るものなれば...
永井荷風 「桑中喜語」
...ふとした好奇心からわざと幽霊になって吾輩を驚かせるために...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ふとした座談のはしが耳に殘つてゐる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...ふとしたことで扶持(ふち)に離れ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ふとした機會でそんなことを口に出したゞけで...
正宗白鳥 「玉の輿」
...やがてふとしたことからかれはりっぱな声が出なくなりました...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ふとした話のはずみから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふとしたことでもあればたちまち...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ふとした事から我等は一斉に笑ひ出した...
若山牧水 「木枯紀行」
...ふとした思いつきから...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
