...天来の妙音(みょうおん)とでもいうか...
江戸川乱歩 「黒手組」
...天来のそれの如く厳粛に響き渡る...
太宰治 「古典風」
...天来の御声(みこえ)に泣いておわびを申し上げたあの時だよ...
太宰治 「パンドラの匣」
...僕は天来の御声に泣いて...
太宰治 「パンドラの匣」
...天来の力が籠(こも)ってでもいたように――そこで...
中里介山 「大菩薩峠」
...天来の響がその頭上に下るの思いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてこの天来の甘露の功力(くりき)とが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...油然(ゆうぜん)と漲(みな)ぎり浮かんだ天来(てんらい)の彩紋(さいもん)である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...こうしてベートーヴェンは天来の啓示となって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...天来の音楽と母の声を聞きつつ暗黒陰湿の意外なる環境で静かに息をひきとった」ブゥルボン家の正統...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...素晴らしい天来の思想が閃めいたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まだ若い一知にとっては天来の福音とも考えていい素敵な思い付きに相違なかった...
夢野久作 「巡査辞職」
...最も高度な結晶を示している天来の妙味...
横光利一 「夜の靴」
...これこそ天来の鬼謀というものだろう」と...
吉川英治 「三国志」
...みなこの報告を天来の福音(ふくいん)ときいて武田再興(たけださいこう)の喜悦(きえつ)にみなぎり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...天来の福音ではござるまいか」大炊(おおい)はすべてが...
吉川英治 「新書太閤記」
...天来(てんらい)の援(たす)けともいうべきか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三重県上野市の久保文雄氏から天来の一信をいただいた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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