...僕は天来の御声に泣いて...
太宰治 「パンドラの匣」
...天来の福音であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...天来の滑稽趣味と混同されちゃ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ベルリオーズはせっかく天来の妙想を一つ失い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...天来の声は高々とワグナーの耳に響いた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...こうしてベートーヴェンは天来の啓示となって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...是が非でも一等賞を獲得し、かたがたもっていささか皇国(みくに)の光を異境に発揚せずんばあるべからず、とコン吉においてはタヌもろ共、ああでもない、こうでもない、「首」ひねったあげく、やがて妙趣天来...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ギリシア美術の天来の神韻の一つだといわれ...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...まことに天来の穏かさを保って...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ただ天来の衝動によって来るものだそうな...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さながら天来の戦鬼が...
吉川英治 「三国志」
...だがそのうちに、天来の声、いわゆるカンをつかみ、いずれかが敵の常道を覆(くつがえ)すのだ...
吉川英治 「三国志」
...「これこそ天来の道士様」と...
吉川英治 「三国志」
...みなこの報告を天来の福音(ふくいん)ときいて武田再興(たけださいこう)の喜悦(きえつ)にみなぎり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...天来の声とはこれでしょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...久保氏の御書面などは天来のものだが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...天来の声でも聞いたように...
吉川英治 「源頼朝」
...便りもなかった人の――天来の機縁に恵まれるものではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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