...天来の妙音(みょうおん)とでもいうか...
江戸川乱歩 「黒手組」
...このくだものの天来の美味と本質とは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天来の御声(みこえ)に泣いておわびを申し上げたあの時だよ...
太宰治 「パンドラの匣」
...そしてこの天来の甘露の功力(くりき)とが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「天来(てんらい)の奇想のように」...
夏目漱石 「草枕」
...天来の滑稽趣味と混同されちゃ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まさに天来の啓示による「新しい道の発見」であったと言ってよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ベルリオーズはせっかく天来の妙想を一つ失い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...花房一郎の頭脳(あたま)の中にはチラリと天来の霊光が射しました...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...素晴らしい天来の思想が閃めいたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まことに天来の穏かさを保って...
室生犀星 「庭をつくる人」
...天来の吉報ですぞ」「誰だ...
吉川英治 「三国志」
...謹んで汝の言を聞こう」「丞相にとっては天来の好事である...
吉川英治 「三国志」
...天来の福音ではござるまいか」大炊(おおい)はすべてが...
吉川英治 「新書太閤記」
...時にとっては天来の救い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...久保氏の御書面などは天来のものだが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...美人来(きた)るという天来の取次をきいていちどに和(なご)み...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その演出と天来の奇観にはしゃぎ立ッて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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