...このくだものの天来の美味と本質とは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天来の御声(みこえ)に泣いておわびを申し上げたあの時だよ...
太宰治 「パンドラの匣」
...僕は天来の御声に泣いて...
太宰治 「パンドラの匣」
...しかしこの天来の閃光(せんこう)なしには彼らは一歩も踏み出す事はできない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...天来の福音に打たれたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...天来の福音であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...固(もと)より芸術は天来の感興を唯一の資本とすべきであろう...
中野秀人 「第四階級の文学」
...天来の啓示の如く奮い起(た)ったのは十四歳の時である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...有難う存じます」平次は天来の暗示に勇み立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天来の珍妙性をもって信頼される良人というものは何たる天下の果報者でしょう(!)きのうも九十度になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飄々(ひょうひょう)として軽ろやかな天来の(デモニカル)芸術である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それだけに天来の響きがあろう...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...天来の福音だった...
吉川英治 「三国志」
...これこそ天来の鬼謀というものだろう」と...
吉川英治 「三国志」
...なにか、天来の妙計を、それから求めようとしている悶えがわかる...
吉川英治 「三国志」
...天来の声みたいに...
吉川英治 「私本太平記」
...天来のような騒(ざわ)めきが殿軍(しんがり)からつたわって来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三重県上野市の久保文雄氏から天来の一信をいただいた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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