...ぴしゃりと顔をうった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そそくさと立上って窓の硝子(ガラス)戸をぴしゃりと締めてしまった...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...やめて下さい」ぴしゃりと言う感じで...
高見順 「如何なる星の下に」
...ぴしゃりと鳴らして...
高見順 「いやな感じ」
...夜(よる)夜中(よなか)人を叩き起しやがって」ぴしゃりと窓を締めきって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...「また雨と来らあ! 毎日毎日雨にならないじゃ済まないんだ――まるでわざとみたいにさ! これじゃ首をくくれというも同然だ! 身代限りをしろというも同然だ! 毎日えらい欠損つづきさ!」彼はぴしゃりと両手を打ち合せると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...前編でも同じ人が弟の横顔をぴしゃりとたたくところも同様に...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...手首をぴしゃりとやられて...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...掌(てのひら)でぴしゃりと横面(よこつら)を張撲(はりなぐ)るような河風...
永井荷風 「すみだ川」
...ぴしゃりと硝子戸(ガラスど)を締めて出て行った...
夏目漱石 「坑夫」
...ぴしゃりと脛(すね)を叩(たた)く音がした...
夏目漱石 「それから」
...隣りの部屋の男も流しくらをやってたぜ、君」「隣りの男の背中は似たり寄ったりだから公平だが、君の背中と、僕の背中とはだいぶ面積が違うから損だ」「そんな面倒な事を云うなら一人で洗うばかりだ」と圭さんは、両足を湯壺(ゆつぼ)の中にうんと踏ん張って、ぎゅうと手拭(てぬぐい)をしごいたと思ったら、両端(りょうはじ)を握ったまま、ぴしゃりと、音を立てて斜(はす)に膏切(あぶらぎ)った背中へあてがった...
夏目漱石 「二百十日」
...それでぴしゃりぴしゃりと机の上を敲(たた)いたものである...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...またぴしゃりとおいでになった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼はドアをぴしゃりと閉めた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まずこの私に立ちのきを言わなくちゃならないでしょう」そして彼は扉をぴしゃりとしめ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...度を失ってしまって外側からふたたびドアをぴしゃりと閉めてしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...先生の煙管(きせる)が頭にぴしゃりと来る...
柳宗悦 「全羅紀行」
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