...坊さんは嘘をつく者に附物(つきもの)の小鼻(こはな)を妙にぴくぴくさせて...
薄田泣菫 「茶話」
...唇はぴくぴく震えだした……酔っ払った老人はそれまでなんの気もつかずに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...眉根をぴくぴく震わした...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...彼は頬の筋肉がぴくぴく震えるのを覚えた...
豊島与志雄 「反抗」
...唇がぴくぴくと動いた...
久生十蘭 「金狼」
...「君はさっきから馬鹿にぴくぴくしてるようだな...
平林初之輔 「鉄の規律」
...大きな魚の切り身のやうにぴくぴく動きながら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...人々の肩のうしろで戸田老人が長い眉毛をぴくぴく動かしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...そして眼蓋が神経的にぴくぴくと震えてゐるのであつた...
牧野信一 「病状」
...耳をぴくぴくと尖らせて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...今でもお臍(へそ)の下ンところがぴくぴく動いてるわ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...からだじゅうがぴくぴくと激しく痙攣(けいれん)する...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「そんなばかな理屈があるか」来太は太くて短い眉をぴくぴくさせ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...耳をぴくぴくと動かし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ひどく何か感情に今もその顔をぴくぴくと痙攣(けいれん)させていた...
吉川英治 「御鷹」
...顔じゅうの筋はぴくぴくふるえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ口がぴくぴくと顫えて歪むと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...ぴくぴくぴくとひきつっていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索