...その指がぴくぴくふるえた...
梅崎春生 「風宴」
...ひどく(ね)じ曲ってまだぴくぴく動いている一人の男の体が横たわっていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ぴくぴくと躍り出すのだ!……アントン・アントーヌイチははじめびっくりしたが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...頬の筋肉をぴくぴく震わしていた...
豊島与志雄 「月明」
...体がしきりにぴくぴく震えるのを...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...」こう云って恒雄は顔面の筋肉をぴくぴくと痙攣さした...
豊島与志雄 「囚われ」
...彼は頬の筋肉がぴくぴく震えるのを覚えた...
豊島与志雄 「反抗」
...」死にぎわの機械的な最後の痙攣(けいれん)でぴくぴくやってるみじめな男の身体を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ぴくぴく動きながら...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...上段の刀尖が、手が、ぴくぴく動くと、次の瞬間「ええいっ」見事、小太郎の誘いに乗って、大きく一足踏み出すと、きらっと、白く円弧を描いて、打ち込む――その光った弧線が、半分閃くか、閃かぬかに「とうっ」肚の中まで、突き刺すような、鋭い気合、閃く水の影の如く、一条の白光、下から宙へ閃くと――刀と、片手が、血潮の飛沫と共に、宙に躍った...
直木三十五 「南国太平記」
...ただぴくぴく動く肩越しに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...ばにばにベンジャミンは 前足を あげて にらみつけ ひげを ぴくぴく...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...両手をぴくぴく腕組みし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ちぢこまってぴくぴく動いている嬰児の四肢を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...まだぴくぴく動いているらしい...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...高頬の傷痕をぴくぴくと動かした...
山本周五郎 「思い違い物語」
...ぴくぴく痙攣(けいれん)するらしく...
吉川英治 「私本太平記」
...ぴくぴく動いたり...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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