...八十八カ所の霊場である石手寺の参道には両側ともびっしりと乞食が坐っていたが...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...外国語の本がびっしりならんでいます...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...強烈な色彩の招牌(しょうはい)(カンバン)や招旗(旗カンバン)が街の両側をびっしり埋めているのに驚いたりしていた...
高見順 「いやな感じ」
...あんまり広くもない部屋にびっしり椅子テーブルが立てこんで...
谷譲次 「踊る地平線」
...びっしり木々を押し並べて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...びっしりと大入である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一月三日(火曜)十二時開演、びっしり超満員...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大満員びっしりである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...月桂樹がびっしり植えてある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...霜がびっしりゴーフ次長の羊毛服に積もった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...板をびっしりと張(は)ったほうが見たところもよいので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...びっしりと杉が繁っていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...幹や枝をびっしり重ねて繁っていて...
山本周五郎 「おばな沢」
...白衣の袖の奥までびっしりと皮膚の表面を埋めていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...四十度ばかりの傾斜をびっしりと埋めている...
山本周五郎 「藪落し」
...びっしりと緑い絨毯を敷詰めたように微生物が水の表面を覆っているのだ...
蘭郁二郎 「植物人間」
...びっしりと隙間もないほど砂浜を彩っていた...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...中味のびっしりとつまった歌...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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