...お政がひとりで腹(はら)をたってるのは...
伊藤左千夫 「告げ人」
...ひとりで感心していました...
海野十三 「怪塔王」
...ひとりでうつらうつらしていると...
高見順 「いやな感じ」
...僕がひとりで勝手にそう思い込んでいるので...
太宰治 「正義と微笑」
...口に出せば、荒誕きはまるやうなことでも、ひとりで、胸に蓄えてゐる中は、甚だ合理的で、決して、不自然に思はれないものがある...
田山録弥 「大阪で」
...ひとりで蔵の間へはいって八犬伝を見たが...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...手ではなかった――夜なかに妹があんまりじれたり悶えたりすると私は目をさましてひとりで笑う...
中勘助 「妹の死」
...だがそれをひとりでするときは心に流れるうらわびしさが...
新美南吉 「花をうめる」
...少し傾いている廊下をいつでもひとりでに少しばかりすべっていっている車のところへ走っていかなければならなかったり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あるいはやむをえなければひとりででも帰りたかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それをひとりであちこちとゆすっていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...その代りに思ひがけず大きな牝牛がひとりで草を食べてゐた...
堀辰雄 「牧歌」
...ながれの方からひとりでに射してくる明りが...
室生犀星 「蛾」
...あいつひとりでもおおすぎまさあ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...端緒(たんしょ)は、つかめたらしいが、左右太ひとりで、その先の御隠殿下まで行くとあるのが、気がかりだ」「どうしてです?」「そこは、悪党の巣...
吉川英治 「大岡越前」
...――だが事実は、彼ひとりで、そういう物象(ぶっしょう)が物の怪(け)のように消えてしいんと大広間に、友禅の夜具をかけられて、死骸のように寝ていたのである...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...老境にはそれがひとりでに淡々となるに過ぎない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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