...ひとりではとてもこの野郎(やろう)にかないません...
伊藤左千夫 「箸」
...なぜひとりでおりて来たか...
海野十三 「超人間X号」
...扉に手をかけようとすると扉(ドア)の方でひとりでパッと開いた...
海野十三 「蠅」
...僕は晩年人が紙を渡しさへすれば河童を畫いてゐたその芥川の心中を思ふとひとりでに涙がわいてくる...
小穴隆一 「二つの繪」
...こんどは大谷さんがひとりで裏口からまいりまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...「アッシャ家の崩壊」という言葉がひとりでに浮んでいた...
原民喜 「夏の花」
...ひとりで住んでいますのよ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ぽつねんとひとりで食事をする様式の威厳に圧倒されたが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ひとりで踊るにしても...
久生十蘭 「生霊」
...(きっと、ひとりで、さびしがっているのにちがいないわ)しかし、そんな出すぎたことはいわれない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ひとりでに瞼がとじ...
久生十蘭 「ノア」
...ピーターが ひとりで からだを まるめていたのです...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにベンジャミンのはなし」
...そして私はそれらの思い出がそれ自身の力でひとりでに浮び上がってくるがままに任せておくきりなのだ...
堀辰雄 「幼年時代」
...彼はひとりで彼女の家を訪れた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...母が「お隣のお爺さんはあゝして年中たつたひとりで暮してゐるのですよ...
牧野信一 「首相の思出」
...ひとりで腹をたてていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとりで危惧(きぐ)していた...
吉川英治 「親鸞」
...のみならず東京に慣れない目の悪い老人を今の東京の電車にひとりで乗せるわけには行かぬ...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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