...渠(かれ)が飾れる宝玉の一叢(ひとむら)の樹立(こだち)の中へ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...生垣(いけがき)の根にはひとむらの茗荷(みょうが)の力なくのびてる中に...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...離れの中二階の横に松が一叢(ひとむら)生えている...
鈴木三重吉 「千鳥」
...枝(えだ)をひろげた一叢(ひとむら)のニワトコの陰(かげ)の...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...唯(ただ)一叢(ひとむら)の黄なる菜花(なのはな)に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ひとむらの芝生の上に座らせた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...一叢(ひとむら)の灌莽(かんもう)もない...
永井荷風 「放水路」
...一叢(ひとむら)の竹が密生していました...
中里介山 「大菩薩峠」
...芝生(しばふ)の中に一叢(ひとむら)咲き乱れているコスモスの花は...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...開化の進路にあたる一叢(ひとむら)の荊棘(いばら)を切り開いて貰ったと云わねばならんだろうと思います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ひとむら薄(すすき)が思うぞんぶんに拡(ひろ)がってしまったりしたのを整理させ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一叢(ひとむら)の林があって...
吉川英治 「三国志」
...そして上には一叢(ひとむら)の茂みが見える...
吉川英治 「私本太平記」
...そして番場ノ宿へ入るとすぐの一叢(ひとむら)の林のうちへ駈けこんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...野爪合戦ひとむらのけやき林がある...
吉川英治 「平の将門」
...一叢(ひとむら)の木立の静寂(しじま)は...
吉川英治 「源頼朝」
...一叢(ひとむら)の防風林に囲まれた農家から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一叢(ひとむら)の山毛欅につつまれた家があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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