...我々の作る映画はこれを「見ない先にすでに感心しない」ところの嗅覚の異常に発達した連中である...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...異常に鋭くなった嗅覚が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...眼はますます異常に冴えてきて到底このままでは眠れそうにもない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何か異常に静か過ぎる感じがしたので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...反対に先生に接しないでただその作品だけから異常に強い影響を受けている人もたくさんあるかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...また顕微鏡か何かで見るやうに異常に拡大されてゐたので...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...異常に昂まってゆく左翼への関心が――...
戸田豊子 「鋳物工場」
...不幸にして何百年ぶりという異常に雨の多い時期にめぐり合せたものならば...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...大さに於ても異常に優れて居たため...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...どんなに異常に思われようとも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ある国では結婚の出産性が異常に高いために時にこの比率を示しながら人口が増加していることがあるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...持続的にかつ異常にはげしく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...暗澹として凄く美しいその空の色との対照で油絵具の白をぬたくって描いたように異常に目立っている...
「海流」
...宮古(みやこ)は異常に歴史の進化の歩みが激(はげ)しく...
柳田国男 「海上の道」
...それだけでも稲の神の恩恵の異常に豊かな土地であったことが察せられる...
柳田国男 「海上の道」
...いくさに勝ったと聞く昂奮(こうふん)はこの子供らをも異常にしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...異常に昂(たか)まっているとおり...
吉川英治 「新書太閤記」
...見えるのはたゞ異常に高く感ぜられる屋根の上部のみであつた...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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