...金粉(きんぷん)のような火粉(ひのこ)がばらばらと疎(まば)らに空へ舞い上りました...
芥川龍之介 「疑惑」
...ながれ星のようにばらばらと落ちて来ました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...空中に赤と青との星がばらばらと散った...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ばらばらになってしまいそうに...
海野十三 「火星兵団」
...機体はばらばらになるところだった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...みんなちりぢりばらばらに遁(に)げてしまいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ばらばらになっているのを...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ばらばらばら、火の雨が降って来ます...
太宰治 「貨幣」
...緑の褪(あ)せた草の葉をばらばらと吹き靡かせ...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...彼女の鬢(びん)がばらばらに紊(ほつ)れていた...
徳田秋声 「あらくれ」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...その晩も夜中にばらばらと落ちてきたので...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...からだがばらばらになって一本ずつの銀毛(ぎんもう)はまっしろに光り...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...しかも戦争の間暴力的な権利でそれをちりぢりばらばらに壊されてしまっていた家庭...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...ばらばらと降りこぼれては...
吉川英治 「上杉謙信」
...ばらばらと駈けて来て喧嘩の押売り...
吉川英治 「剣難女難」
...大地を鳴りとどろかせて迫る軌(わだち)の音と、露はらいの二人の勢いに気押されて、群集は、足をみだしてわっと道をひらいたが、小石や、泥や、瓦のつぶては、悪戯(いたずら)から反抗へ、反抗から激昂(げっこう)へと、かえって、険悪なものを孕(はら)んできて、「何をッ、外道の眷族(けんぞく)めっ」「通すなっ、その、穢(けが)れ車をッ――」疾風(はやて)か、大魔軍の征矢(そや)かのように、ばらばらと、輦の扇びさしや左右の簾(す)や、性善坊の肩や、また、玉日と綽空の膝の近くへも飛んできて、弾(はじ)き返(かえ)った...
吉川英治 「親鸞」
...ばらばらとここへ駈けて来るなり...
吉川英治 「山浦清麿」
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