...一押し手を貸すもんだよ」「口はばったい事べ言うと鰊様(にしんさま)が群来(くけ)てはくんねえぞ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...癪(しゃく)に障ればったって...
泉鏡花 「婦系図」
...この力綱の輪は、胴体のくぼみに、はめこまれて、一列にならんでいるので、太刀川は、腹ばったまま、少しずつ前進しては、くぼみから、この力綱の輪をおこさなければならなかった...
海野十三 「太平洋魔城」
...いやに四角ばった殺風景な船で...
海野十三 「地球発狂事件」
...階段の下をジロジロと眼をくばった...
海野十三 「地中魔」
...いやにいばった外国人があった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...わたしはそれがために首が硬(こわ)ばった記憶はない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...袋一杯にかさばった野菜を持って帰るのである...
豊島与志雄 「波多野邸」
...いくらかこわばった足取りでカルルのほうへ近づいてきた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...ゆきあたりばったりに...
平林初之輔 「秘密」
...みんなでがんばっておもちゃをくばったという話をしおわったところでした...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...どう言うものか木綿のしごきで真中をキュッとしばった砥石を...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...儀式ばったことでなかったせいなのか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして再び戸の握りを握ってばったり戸を締めた...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...苦味(にがみ)を口いッぱい頬ばったような面持をたたえていた...
吉川英治 「黒田如水」
...大股(おおまた)にそこへ入ってきた良人とばったり会った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...少し口はばったいことかも知れませんけど...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...自分でも分りません……ばったり倒れると...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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