...われ等は人間の好む繁瑣(はんさ)なる議論を好まない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...繁細(はんさい)の事を詳(つまびらか)にせんはくだ/\しければ言(いは)ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...列なりて王にささぐる蟠祭(はんさい)の聖き火盤(ひざら)をととのへよ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...「やたらに煩瑣(はんさ)で...
太宰治 「愛と美について」
...煩瑣(はんさ)な堂々めぐりの...
太宰治 「女生徒」
...芸人社会の交際の煩瑣(はんさ)な事なぞを長々と語った後(のち)...
永井荷風 「すみだ川」
...そこでそのままそっくり菊半截型(きくはんさいがた)の書物の中に納まるのである...
中里介山 「生前身後の事」
...煩瑣(はんさ)な礼のための礼に対して疑問を感じたことが一再ならずあったからである...
中島敦 「李陵」
...地方には藩札(はんさつ)といふものはあつても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...是れは例の雑物売払(うりはらい)のとき道具屋が直(ね)を付けて丼二つ三分(さんぶん)と云うその三分とは中津の藩札(はんさつ)で銭(ぜに)にすれば十八文(もん)のことだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...保護者との関係の煩瑣(はんさ)な女性に求婚するようなことははばかられるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...煩瑣(はんさ)な技巧...
柳宗悦 「工藝の道」
...一個人の学究には負い切れぬ多額の費用と煩瑣(はんさ)な事務...
柳宗悦 「四十年の回想」
...煩瑣論(はんさろん)的な自尊心を固持しているのが常のようだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...記事は煩瑣(はんさ)なくらい詳細に綴(つづ)られていた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...煩瑣(はんさ)のあらましは...
吉川英治 「私本太平記」
...大津絵師半斎(はんさい)の店の若い男どもであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一々の弟子を取り上げるのは煩瑣(はんさ)でもあるから...
和辻哲郎 「孔子」
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