...〈はれものにさわるような文章だな〉「よか部屋があきましたばい――」老女中は言った...
梅崎春生 「幻化」
...腫物(はれもの)のためなどで左右の目がやや対称をかいているが...
海野十三 「断層顔」
...一生涯、村の笑はれもの...
太宰治 「火の鳥」
...腫物(はれもの)にさわるようにあしらっているお銀様という人を...
中里介山 「大菩薩峠」
...腫物(はれもの)にさわらないようにしているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕や脚一面に糜爛(びらん)した腫物(はれもの)がはびこっていた...
中島敦 「環礁」
...自分の耳の下の二分ばかり小高くなつた腫(はれもの)を診察して貰はうと思つたので...
中原中也 「亡弟」
...一寸した腫(はれもの)のことなぞ持出したことはと...
中原中也 「亡弟」
...自分の腫物(はれもの)に貼る雪の下の葉を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...古は皇城の域内後に豐公の聚樂第ついで所司代配下の新屋敷上京區にありながら下京區に屬す三條通のまん中で京は上京と下京とに分れるなどと思つたら岩井君に笑はれものだ...
羽田亨 「聚樂廻り」
...そこは確か先日から小さな腫物(はれもの)ができて...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...嫌はれものであるとお前たちに注意しなければならぬからだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...胸のところは腫物(はれもの)の膿(うみ)のため...
山本周五郎 「青べか物語」
...体じゅう腫物(はれもの)だらけで...
山本周五郎 「お繁」
...癒(なお)りかけた腫物(はれもの)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きなはれものができていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...はれもの医者がいるだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...頭に疔(ちょう)という腫物(はれもの)を病んだことがある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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