...この冬は流行(はやり)つ子(こ)の作家が大部分例の流行感冒を煩つたので...
薄田泣菫 「茶話」
...のみならず「はやりものだな」という言葉が彼の口から洩れた...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...思想や知恵などという流行物(はやりもの)はどうもいつも一方だけへ進んでいるとは思われない...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...はやりはじめるぞ」抱琴は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それ位のことはやりかねない女だ」「盜人は容易ならぬ人間だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「仏敵退治ぐらいはやり兼ねない男だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥を掻くぜ」平次は若駒のようにはやり切った八五郎を押えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渦巻の模様の中心となった流行(はやり)ッ児(こ)の俳優(やくしゃ)――ニコポン宰相の名を呼ばれ...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...彼らは簡単にはやりこめられたりしません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...世間並に流行々々(はやりはやり)の進んだらしい思想に跋(ばつ)を合せたり...
正宗白鳥 「假面」
...近年上方にてもはやり候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...はやり来て撫子(なでしこ)飾る正月に杜国(とこく)鼓(つづみ)手向(たむ)くる弁慶(べんけい)の宮野水(やすい)などというのはその例であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ただ一番困難なことを私はやりたくてならぬ性質なのである...
横光利一 「作家の生活」
...演じた物には道化た踊(をどり)や流行唄(はやりうた)や曲芸などが多かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...それと武器は流行(はやり)の長柄が最も多く...
吉川英治 「剣の四君子」
...御所(ごしょ)でまわしたのがヤンヤとはやりだしました初(はじ)め...
吉川英治 「神州天馬侠」
...流行(はやり)もののように...
吉川英治 「新書太閤記」
...とうとうそれはやりきれないような気持ちにまで昂(こう)じて行った...
和辻哲郎 「京の四季」
便利!手書き漢字入力検索