...たいていの人はおそらくその年月の間にそういう生活からはね返る力を失ってしまうだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...向ふのコシンへ行つてはね返る時に赤の左りの二三寸さきを反れてしまつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...足の下にはね返る乾(かわ)いた藁(わら)を楽しく踏みしだきながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「いやあ」とはね返るような声がしてつるが飛び出してきた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...砲弾もそれに対してはただはね返るのみで破壊し得なかったほど頑丈(がんじょう)にできていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一時間中たゞの一度だつて枝が元にはね返る瞬間もなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...はね返るようにぴんとのびあがって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それが屋根やコンクリートにはね返る音...
三好十郎 「樹氷」
...階下(した)で掛金(かけがね)のはね返る音がして...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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