...自己の周圍に徒らにはなやかなる妄想(ワーン)のまぼろしを描き上る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...顔をあげて流れさる潮のはなやかな色にみとれてるのか...
大手拓次 「藍色の蟇」
...品川沖(しながわおき)から運ばれて来るさわやかな涼風の流れに(けんぐ)しながら眼下に見通される銀座通(ぎんざどお)りのはなやかな照明をながめた...
寺田寅彦 「試験管」
...はなやかな顔だちの美人が非常に痩(や)せてしまって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...律の調子は女の柔らかに弾くのが御簾(みす)の中から聞こえるのもはなやかな気のするものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかなところはどこもなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この室内に起(た)ち居(い)する女の衣摺(きぬず)れの音がはなやかなものに思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな服装をしてきれいに粧(よそお)っているこの女房たちを見た瞬間に源氏は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...踏歌(とうか)とか続いてはなやかなことばかりが行なわれていたが中宮は人生の悲哀ばかりを感じておいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身の御代(みよ)の宮廷にあったはなやかな儀式などをお描かせになった絵巻には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...艶(えん)な深夜に上品な風采(ふうさい)の若い殿上人の歩いて行くことははなやかな見ものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな空気が桐壺(きりつぼ)に作られて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな時代も過ぎて平淡な心境におられるあの院に三の宮の良人(おっと)となっていただくことは最も安心なことだと私は認めている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...新しい乳母(めのと)たちは皆はなやかな服装をしていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...八で美しいはなやかな気のする姫君であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...皇女としてはなやかな生活をしておいでになることではあまり劣ることもなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかなものにすがるといふことが出來ないときに...
室生犀星 「はるあはれ」
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八木重吉 「秋の瞳」
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