...はなやかな裾(すそ)を蹴乱(けみだ)しながらまっしぐらに戸口のほうに走り出ようとした...
有島武郎 「或る女」
...だれでも――ことに顔や手の表情に本能的な興味を持つ外国人を――蠱惑(こわく)しないでは置かないはなやかな応接ぶりとで...
有島武郎 「或る女」
...はなやかなイルミネーションは大方消えていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...はなやかなエリザベス朝の文化もけっして存在せずに終わったであろうという想定が成り立つのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...金色やはなやかな色に彩どられたお菓子の上におどっていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...兵部卿の宮は上品な艶(えん)なお顔ではあるがはなやかな美しさなどはおありにならないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すでにはなやかな女御の形態が調ったように見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな紫ぼかしの几帳(きちょう)がずっと立てられた所を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな音楽の遊びを行なうことはなかったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六条院のはなやかな催し事もよそのことに聞いていた花散里夫人には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...新しい乳母(めのと)たちは皆はなやかな服装をしていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お催し事などは昔よりはなやかなふうにあそばされて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「はなやかなことをあなたがしようとしていらっしゃるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな感じのする人である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もうはなやかな所へお勤めもできない姿になっております私は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよはなやかな高官になったわけであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紫苑(しおん)色のはなやかな上に淡黄(うすき)の厚織物らしいのの重なった袖口(そでぐち)がそこから見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これははなやかな甲冑(かっちゅう)陣太刀(じんだち)のよそおいで...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索