...自己の周圍に徒らにはなやかなる妄想(ワーン)のまぼろしを描き上る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この婦人は田舎新聞の社交欄ではなやかなおせじを受ける準備時代を卒業して...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...紫色のスウィートピーを囲んだ見合いらしいはなやかな晩餐(ばんさん)の一団と...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...機才と技巧とに富んだはなやかな芸術――確かに美しくはある形式...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はなやかな色のなかに...
夏目漱石 「三四郎」
...はなやかな振り袖着の童女が舞いおさめて...
本庄陸男 「石狩川」
...かゝやくばかりはなやかなる秋に押されて萩ははや散りがちなりしもあはれ深し...
正岡子規 「小園の記」
...あくまでもはなやかな家である所へ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...律の調子は女の柔らかに弾くのが御簾(みす)の中から聞こえるのもはなやかな気のするものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべての世話は祖父の大臣がしていてはなやかな仕度(したく)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身の御代(みよ)の宮廷にあったはなやかな儀式などをお描かせになった絵巻には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日のはなやかな光景を見るにつけても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...八方のはなやかな勢いがこの人を飾ることになっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...八で美しいはなやかな気のする姫君であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな感じのする人である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はなやかな美は全然姉君一人のもののように女房たちも認めていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らのはなやかな行き来...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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