...それからいかにも疲れはてたように深い眠りに沈んで行った...
芥川龍之介 「古千屋」
...」「はて、異な声の...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...思いませんが……はてどんなことでしたかな」大総督は...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...この地球と直接の切線をなしてはてなくつづくのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...はて...
太宰治 「猿面冠者」
...小金吾そのかわりはてたすがたは――」「……」しかしことばもなく脾腹(ひばら)をおさえたまま...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...先(ま)づ目(め)は海(うみ)ぢゃ、終始(たえず)涙(なみだ)の滿干(みちひき)がある、身體(からだ)は船(ふね)、其(その)鹽辛(しほから)い浪(なみ)を走(はし)る、溜息(ためいき)は風(かぜ)ぢゃ、涙(なみだ)の浪(なみ)と共(とも)に荒(あれまは)り、涙(なみだ)はまたそれを得(え)て倍(ます/\)荒(あ)るゝ、はて、和(なぎ)が急(きふ)に來(こ)なんだら、命(いのち)の船(ふね)が顛覆(ひっくりかへ)ってしまふわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「はてな」その刀を手に取って屏風の外(はず)れの明るいところへ持ち出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...おそらくはていねいにうなずいて聞いているでしょうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...甲虫(かぶとむし)を振りまわす振舞いといったら――そりゃあ実に奇妙きてれつだったぜ! 僕はてっきり君が気が狂ったのだと思ったよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...只果(はて)もない波だけが見えてゐるが...
森鴎外 「妄想」
...しかし悠二郎はてんで聞こうともせず...
山本周五郎 「桑の木物語」
...はてはもとの※湯の中に死なずして目を開(ひら)く魚(うを)となり申し候(さふら)ひき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...日本のはてまで見えておる」笑(わら)いながら見得(みえ)を切った...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「はて? いったい俺を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それはてまえの作った詩でなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――はてな? と見ているまに...
吉川英治 「平の将門」
...などすべて針葉樹の巨大なものがはてしなく並び立つて茂つてゐるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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