...「はて、どこでね」倉地もいぶかしげにこう問い返した...
有島武郎 「或る女」
...果(はて)しがないからである...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...相手は私の気持などにはてんで無関心の様子で...
太宰治 「惜別」
...はて、あすこには何が書いてあったっけ? (アルカージナに)この家に、わたしの本があったかしら?アルカージナ 兄の書斎の、隅(すみ)っこの棚にありますよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...昨日のことなんかはけろりと忘れはてた様子で...
豊島与志雄 「好意」
...はて知らぬ遠き旅に上った身は――木影に憩うことをしないのだ...
豊島与志雄 「旅人の言」
...五合とはてしもなく...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...この四人はてんでんばらばらになって...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...ただ疲れはてて旅を終えて帰宅したときにだけ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...疲れはてて、今にも地面へぶつ倒れさうになつた時、ふと彼の耳に、誰か後ろから追つてくるらしい跫音が聞えた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...察しがつきますね」「『ひどい仕打ちに いのち涸れはて』さあ続けて」こうスリム氏が押さえた抑揚で口ずさむものだからエドガーがびっくり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...はてまア不思議! 恥かしいような怖いような気がして...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...「はてな? ……」度を過ごした大酔の後で...
吉川英治 「剣難女難」
...夜中通行止めとある高札を見ていないのか」「はて」男は...
吉川英治 「私本太平記」
...「はてな...
吉川英治 「私本太平記」
...はてさて、器用な男ではある」「針を持つ業(わざ)も、武者の心得のひとつでございます...
吉川英治 「源頼朝」
...「はてな? ……後三十一日也? 何のことだろう」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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