...町はずれを、蒼空(あおぞら)へ突出た、青い薬研(やげん)の底かと見るのに、きらきらと眩(まばゆ)い水銀を湛えたのは湖の尖端(せんたん)である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...まとをはずれました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...その中心から右の外端(はずれ)にかけて...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...行田の町はずれをつれ立って歩いて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...それはまた自己の自然からはずれていると考えるにしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...鉄の車(くるま)は少し欠(か)けてよく綱がはずれ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この辺は熊本市も一等端っこの町はずれで...
徳永直 「冬枯れ」
...雲の動く空のはずれまで遮るものなくひろがっている...
永井荷風 「葛飾土産」
...深川の町はずれを処定めず...
永井荷風 「放水路」
...一軒々々入口の看板を見尽して公園のはずれから千束町(せんぞくまち)へ出たので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...門野のぼんやりした白地が又廊下のはずれに現われた...
夏目漱石 「それから」
...仲間はずれにされ通して来た...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...みなからはずれているんだろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そしてこの予想ははずれなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...予の希望は全くはずれたということを知った...
正岡子規 「病牀苦語」
...人並はずれた大望がある...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ただ美だけをよりどころにしてそれをしては当てがはずれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...常識はずれな例が少なくないが...
山本周五郎 「季節のない街」
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