...妙に鄙(ひな)びた当時の景色――江戸と云うよりも江戸のはずれの本所(ほんじょ)と云う当時の景色はとうの昔に消え去ってしまった...
芥川龍之介 「少年」
...庭のはずれまで走っていきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...どうやら一たんはずれた首を...
海野十三 「火星兵団」
...くさりがはずれて...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...右の外端(はずれ)にかけて...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...小林君はお面のあごがはずれて...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...はずれないように...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...「こいつは親分も見当はずれでしたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ナポレオンを救いだしてセネガルに王国をつくるという度はずれな陰謀なのである...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...行く手――マシケ連山から流れて来た尾根のはずれに...
本庄陸男 「石狩川」
...向こうの野原(のはら)を行く小さな荷馬車(にばしゃ)を見ながら低(ひく)い調子(ちょうし)はずれの歌をやりました...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...村のはずれにある...
宮島資夫 「清造と沼」
...いつしか並はずれな生き方をするようになった...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...調子はずれな声)お役人の馬鹿め! うちの父ちゃん...
三好十郎 「斬られの仙太」
...かくかくの語句に適する事物はなきやと主題をはずれてまでそれをさがし歩く(クインティリアヌス)愚か者もございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慥かに常識はずれであった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...宿屋街の地はずれで「ふじむら」という小料理茶屋をやっていた...
山本周五郎 「初蕾」
...あの漢(おとこ)には狼性がある」「駆虎呑狼(くこどんろう)の計です」「この計ははずれまい」「十中八九までは大丈夫です...
吉川英治 「三国志」
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