...健は勢ひよくドン/\梯子(はしご)を上つて行つた...
石川啄木 「足跡」
...階子段(はしごだん)へ起(た)つて...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...土間取附(とっつき)の急な階子段(はしごだん)を屹(きっ)と仰いで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...少し行くと先に立った明智が「梯子(はしご)だよ」と注意した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...寄宿生をはしご段で追つかけまはします...
アルフオンズ・ドーデー Alphonse Daudet 鈴木三重吉訳 「村の学校(実話)」
...はしごの上に坐って日なたぼっこをしながら...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それに小さな梯子(はしご)が掛かり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...半鐘を吊した梯子(はしご)が立っている...
田畑修一郎 「石ころ路」
...それでも土間から急な梯子段(はしごだん)を土足のまま登って行くと...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わたくしは梯子段(はしごだん)を上りかけた時...
永井荷風 「寺じまの記」
...ついには例の梯子(はしご)を一歩一歩と鶏が上って来る有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そんでも可惜(あつたら)もんだからよ」「汝(われ)自分(じぶん)で梯子(はしご)掛(か)けて這入(へえ)んのか」「俺(お)ら可怖(おつかねえ)から厭(や)だがな」「そんなこといふもんぢやねえ...
長塚節 「土」
...何でも梯子(はしご)の上でよっぽど心配していたらしい...
夏目漱石 「坑夫」
...庇(ひさし)には梯子(はしご)を掛けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...キヨとんと階子段(はしごだん)の下に佇(たゝず)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女を梯子段(はしごだん)にして出世するンだけど...
林芙美子 「浮雲」
...そんな時は大抵裏口から梯子(はしご)を架け...
室生犀星 「めたん子傳」
...つまりはその天地に梯(はしご)を架ける一本の蔓草(つるくさ)の...
柳田国男 「年中行事覚書」
便利!手書き漢字入力検索