...はきはきした清潔ずきな女中とを得た事がまず葉子の寝起きの心持ちをすがすがしくさせた...
有島武郎 「或る女」
...急に生きかえったようにはきはきなって...
有島武郎 「或る女」
...……私はこれで失礼いたします」とはきはき言って退(の)けた...
有島武郎 「親子」
...言葉もはきはきして...
海野十三 「心臓盗難」
...「どうもやっぱり頭がはきはきしません...
鈴木三重吉 「千鳥」
...受け答えのはきはきしないことは相変らずであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...はきはきした男で...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...そのならびない澄みとほつた声ではきはきと順序よく話しつづけたその話はいつも私がきかせた初音の鼓の話であつた...
中勘助 「銀の匙」
...小野さんはなぜこう豁達(はきはき)せぬのかと思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...男のように判然(はきはき)したところのある奥さんは...
夏目漱石 「こころ」
...「忠の野郎ははきはき勉学してますかね? はあ...
本庄陸男 「白い壁」
...はきはきと気がすすまなかった...
水野葉舟 「帰途」
...学校に出てももうみんなともはきはき遊ばず...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...はきはきと次のように云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...はきはきとしたなかに温かい包容力をもった婦人だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...中年増(ちゅうどしま)のはきはきした女房が出て...
山本周五郎 「風流太平記」
...もっとはきはきしてくれないか...
横光利一 「馬車」
...はきはきせぬやつじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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