...そしてガラス鉢の中でなんてのどかに暮(くら)しながら...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
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高浜虚子 「俳句への道」
...魚の天蓋がのどかに浮び漂つてゐるのが...
太宰治 「お伽草紙」
...吉野山のどかに住み易(やす)げに四方八方へ書き送り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...のどかにかかれてあった...
太宰治 「葉」
...今電車の窓から日曜の街の人通りをのどかに見下ろしている刻下の心持はただ自分が一通りの義務を果してしまった...
寺田寅彦 「障子の落書」
...煙突からは淡い煙がのどかに立っている...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...天神さまの神楽囃子がのどかにのどかに聞こえてきている...
正岡容 「小説 圓朝」
...そこは世にもかろやかな生活が人間に授けられていて、雪もなく冬もなく、あらしもなく豪雨もなく、海神がたえまなくやわらかに涼しいいぶきを立ちのぼらせ、そして日々がめぐまれたゆとりのうちに、のどかに平和に、しかも全くただ太陽とその祝典にのみ捧げられつつすぎてゆくところなのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...何となく今日はのどかに聞えるではありませんか...
水野仙子 「道」
...枝から枝へのどかに小鳥の鳴きわたるような日が幾日も続いた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...のどかに風鈴の鳴る店頭へ眼を移した...
横光利一 「上海」
...のどかに煙草をふかしていますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...この世を君が代の春とのどかにする日があれば――わが願いは足れりといえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてついに、(せめて、老後の一日だけでも、阿鼻叫喚(あびきょうかん)の中からのがれて、こころのどかに、人らしく生きてみたいものだが――)そう気づいてから先の三郎盛綱は、往年の烈しい気性を、急角度に向きかえて、ひたぶるにそれを望み出した...
吉川英治 「親鸞」
...のどかに紫煙をくゆらしながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...のどかに流れていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにものどかに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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