...蟹は石の下からのこのこと這い出して来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あまりに思いがけない彼のこのことばには...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...姿を変えてのこのこと...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...今お伴(とも)を一人つれてのこのこと歩いています...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じような程度の遊び人体(てい)の(旅装の)男がのこのこと出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...のこのこと出て来たから...
中里介山 「大菩薩峠」
...のこのこと駕籠を出たものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...のこのこと芸妓家へ泊り込んだりなどしたら大笑いだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...のこのこと近づいて来るものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...のこのこと這(は)い出して来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...表町へものこのこと出かけるに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「あんたものこのこと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...のこのこと村長の家へやつて来て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そして雪太郎と雪二郎がのこのこと私の下に現れた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...心持が善くて浮き浮きすると思ふと何だか俳句がのこのこと浮んで来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...のこのこと来るたわけが何処にあろうぞ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「隠居の身が、のこのこと、城下へ参って、要(い)らざる眼をひからしておるなどと聞えては、藩主を初め、諸役人の気づまりに違いない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...のこのこと海を渡ってくるようじゃほんとの味は時期外れさ」やっとこちらを向きなおった森源は...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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