...蟹は石の下からのこのこと這い出して来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...母親(おふくろ)はのこのこ出て来た...
薄田泣菫 「茶話」
...のこのこはいっていって芸者と一緒に...
太宰治 「おしゃれ童子」
...のこのこ乗り込んで...
太宰治 「故郷」
...」誰に断って、のこのこ、ひとの庭先なんかへ、やって来たんだ、と言おうと思ったが、あんまりそれは、あさましい理窟で、言うのを止めた...
太宰治 「市井喧争」
...私にのこのこついてきて...
太宰治 「畜犬談」
...のこのこその店へ入り込んで...
辰野九紫 「青バスの女」
...そこへのこのこある日お銀に会いに行った磯谷の姿を見て...
徳田秋声 「黴」
...それは禁制の江戸灣へのこのこやつてきて追ひもどされた六十噸のイギリス商船「ブラザース號」とも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...のこのこと塒から這いだして来て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何もかにも承知の上でのこのこ乗りだした...
本庄陸男 「石狩川」
...心持が善くて浮き浮きすると思ふと何だか俳句がのこのこと浮んで来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...のこのこ出かけたのもおいらの不覚だったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...のこのこ中の間の方へ来かかりながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...死んだ者が朝ッぱらからのこのこ来てたまるものか」「だッて...
吉川英治 「剣難女難」
...壮大なる東華門のうちからのこのこ出てきた...
吉川英治 「三国志」
...のこのこはいこんだのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「隠居の身が、のこのこと、城下へ参って、要(い)らざる眼をひからしておるなどと聞えては、藩主を初め、諸役人の気づまりに違いない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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