...再びのこのこと村長の椅子に納まったというのであるから...
犬田卯 「瘤」
...なん時間ものこのこと部屋を歩きまわっている...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...もうのこのこ帰って来る水兵があった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...とうとのこのこ役場へやって行ったんでした...
鈴木三重吉 「千鳥」
...蟹は石の下からのこのこと這い出して来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...また僕がのこのこ親戚のお宅へ顏を出したら故郷の母や兄はやがてそれを聞いてあの馬鹿がと恥かしい思ひをするであらう...
太宰治 「このごろ」
...のこのこ出かけるところを家人に見つけられたらしいが...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...なぜあんなシーモノフ輩のところへのこのこ出かけていったのか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...自分の方からのこのこ出かけて行く...
豊島与志雄 「春盲」
...こんなに早く細君の前へのこのこ帰ってゆく自分自身が...
豊島与志雄 「電車停留場」
...のこのこ地中からはい出してきて...
豊島与志雄 「未亡人」
...薄い髯(ひげ)を勢なく生(は)やした将官がのこのこと出馬して来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...のこのことアスファルトの上を歩いた...
原民喜 「閑人」
...それからのこのこと外へ出て行ったが...
原民喜 「鎮魂歌」
...彼は元気よくはね起きて「おれが逢いたいと思ってるとかならず貴様がのこのこやってくる...
久生十蘭 「黒い手帳」
...のこのこ虎穴に入るのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...夢(ゆめ)のような顔をしてのこのこでてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「おじさん――」のこのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
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