...伝さんの大勢の仲間の中で...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...もはや君らに委せておくわけにゆかぬ」と大勢の一口にいい返された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大勢の神をば坂の上に追い伏せ河の瀬(せ)に追い撥(はら)つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...境内にいる大勢の商人たちに向い...
太宰治 「駈込み訴え」
...今度は印刷にするほど大勢の人を招くのではないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...例えば大勢の中にきっと一人くらいは「豪傑」がいて...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...大勢の連中がどっと笑う声も響いてくるし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...叫び声とも笑い声ともつかない大勢の声が響いてきた...
豊島与志雄 「金魚」
...道庵先生は昌平橋で大勢の貧窮組が粥を食っているところへ駈けつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大勢の集会をしたり...
火野葦平 「花と龍」
...橋の上に大勢の野次馬が集まった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...大勢の作者が一時に起って同じような事を書く...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...我々のおのおのがいかに大勢の祖先をもっているかを知らないとか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこには大勢の人がいた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...大勢の兵をつれて来るだろう...
吉川英治 「三国志」
...「御歳暮の献上にと、数頭の名馬を曳かれて見えられたが、何やら御前ていよろしくなく、お上(かみ)にはそれらの物をすぐ突っ返されたなどと沙汰する者があったが――」というものもあるし、また、「いやいや、昨夜、細川どのやその他、大勢の者に、御酒(ごしゅ)を下された席において、明智どのばかりいつものように冷静な面(おもて)を澄まして、興じ入る乱酔(らんすい)の徒をながめていたのを、右大臣家のお癖として、却って、ちと小憎(こにく)く思(おぼ)されてか、光秀飲めと、大杯を強(し)いられ、飲まぬか、なぜ飲まぬ、強(た)って飲めなどと――一瞬(いっとき)ではあったが、険(けわ)しいお模様があったそうな...
吉川英治 「新書太閤記」
...大勢の影に囲まれて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その手紙と共に大勢の追手が出て...
若山牧水 「熊野奈智山」
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