...天(あめ)の安河(やすかわ)の河原には大勢の若者が集まって...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...折から放課の時刻であつたか、大勢の子供達は、私達異樣な連中の大勢來たのを見て、ワイワイとはやして居る...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...路傍の原っぱで、大勢の者が、男女二人を捉えて何かの制裁を加えているところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大勢の見るところの書画会かなにかへ持って来てさらしものにすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生は大勢の人の前では非常なはにかみ屋であったが...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...大勢のお稽古を待っていたというのが逃げ口上だったのが...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...大勢の人々が今日も早くから出発されました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その他大勢の村人達にとり囲れて...
牧野信一 「夜見の巻」
...例えば大勢の聴衆に向って話している時...
三木清 「人生論ノート」
...その大勢の人を押しわけて中に這入りますと...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...大勢の客ではとても素人(しろうと)の手に合いませんがどういう風にしたらいいでしょう」中川「それも考案があります...
村井弦斎 「食道楽」
...大勢の子供が大喜をいたしました」と云つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こんなに大勢の人に見られてゐることは今が始めである...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...そして二人して、大勢の面前で、剣でもって彼を打ちすえる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かう思つて更に見ると、大勢の乗客は皆、自分達と同じ弱者の仲間の一人の兄弟の不作法を、反抗的な不作法を、その傍に立塞がつて庇護(かば)つてゐるやうに見える...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...大勢の黄袈裟(きげさ)を着けた修行僧は集まつて居るが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いつもそこは、野鴨(のがも)の丸揚げや餅など売っている場所なので、その混雑かと思うていたが、ふと見ると、大勢の頭の上に、高々と、立札が見えている...
吉川英治 「三国志」
...それには一部の公卿と大勢の舎人(とねり)なども付いて行った...
吉川英治 「私本太平記」
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