...警戒の目をのがれて散りぢりに入京したのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人はのがれられないものである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...御門の左わきにある赤尾美作守(みまさかのかみ)どのゝ屋形(やかた)へおのがれになりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...彼女の眼をのがれる事柄はあまりなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...暗黒のうちにいら立って自分の所をのがれ去ってしまったのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その駄菓子屋の女房の眼をのがれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それは兄哥の顔をつぶさないようにこの場のがれの言い訳さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...将校はどんな突発事故に対しても言いのがれをつけておこうとして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...この男は平生決して「のがれる」なんという言葉は使わないにきまっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...どうしてこれをのがれるべきか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此身の不倖(ふしあわせ)のがれ方なく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...裏口からのがれた...
吉川英治 「三国志」
...重耳が国を出て身の難をのがれたのと同じ結果を得られましょう」「先生...
吉川英治 「三国志」
...その難をのがれた...
吉川英治 「三国志」
...もういちど茶室までのがれて...
吉川英治 「新書太閤記」
...いまはのがれ難きところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一歩ものがれ出られるわれわれでもない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...一時のがれをいい残して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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