...――」叔母はそれからねちねちと...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...足(た)しない船の中の淡水では洗っても洗ってもねちねちと垢(あか)の取り切れなかったものが...
有島武郎 「或る女」
...怒りだしながらねちねちと議論を吹っかけて来るのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...ねちねちと語り出されるときには...
中里介山 「大菩薩峠」
...ねちねちとものをいって...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...三時間も四時間もねちねちと調べる...
久生十蘭 「虹の橋」
...ねちねちとした弁で...
二葉亭四迷 「平凡」
...何かねちねちとこちらの胸に塗りたくるようにして云った...
本庄陸男 「石狩川」
...相手の胸にからみついて引きずりまわすような例のねちねちとしたものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...ねちねちと笑つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...)悟空は王の履(くつ)の下にうづくまつてねちねちとしながら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...その暑さがまたへんにねちねちと仮借ない...
正岡容 「寄席」
...ねちねちと意地惡く絡んで來る相手方の態度に憤慨して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...浄憲はねちねちとした眼で...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索