...鰌(どぜう)か何かのやうにぬるりと暗い所をぬけ出して...
芥川龍之介 「酒虫」
...泥沼(どろぬま)の中からぬるりと頭を出す水の精のように...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...頭が沈みこむとぬるりと四方からその跡を埋めに流れ寄る泥の動揺は身の毛をよだてた...
有島武郎 「クララの出家」
...ぬるりと濡(ぬ)れるのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それはぬるりと――そんな気がした――指先に触れた...
本庄陸男 「石狩川」
...手がぬるりと滑るほど膏ぎっていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大亀だなと思い、及び腰で、立ってゆくと、ぬるりと何か、足がすべりかけた...
吉川英治 「大岡越前」
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