...自分を卑しくしたというのにほかならない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...蟹の猿を殺したのは私憤(しふん)の結果にほかならない...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...文体とは魂にほかならないのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはその人々にほかならない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは絶対矛盾的自己同一の個物的多として絶対の矛盾的自己同一たる永遠の現在の瞬間となるというにほかならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...すなわち世の細事大業(たいぎょう)も機械に譬(たと)うれば思想なる原動力の発現にほかならない...
新渡戸稲造 「自警録」
...薩州甑島(こしきじま)に生ずる萱草も多分このハマカンゾウにほかならないであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...専門のない一般的教養はディレッタンティズムにほかならない...
三木清 「如何に読書すべきか」
...浪漫的心情といふのは遠さの感情にほかならない...
三木清 「人生論ノート」
...そしてこれは彼の豊かな体験の深みから溢れ出たものにほかならない...
三木清 「親鸞」
...それは同朋同行によって地上に建設されてゆく仏国にほかならない...
三木清 「親鸞」
...良心的でなければならぬということは知識の倫理にほかならない...
三木清 「哲学入門」
...全体的なる存在にほかならない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...神の恩寵を乱用することにほかならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは現実においては侵略を是認しそれに奉仕することにほかならない...
矢部貞治 「政治学入門」
...そのためにほかならないのだ」と...
吉川英治 「三国志」
...武蔵と沢庵とのことを書いているためにほかならない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...しかしこれは夫人や子供たちに漱石と同程度の理解力や識見を要求することにほかならない...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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