...私の眼が本能的にその方向へ向くと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...振り向くとポチが...
太宰治 「畜犬談」
...アガメムノーン、衆の王、その時答へて彼に曰ふ、『逃げよ、心の向くが儘、とく去れ何ぞためらふや?我がためこゝに殘るべく汝に願ふ我ならず、衆人敬ひ我に聽き、至上のヂュウス我を守(も)る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...Nはこちらを向くといつも私の方を見ていたと...
豊島与志雄 「囚われ人」
...ただ神にのみ心を向くべきです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お嬢様のお気に向くかどうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...横を向くと室内はもう薄闇くて外の光を見て居た眼には俄にぼんやりとした...
長塚節 「開業醫」
...「ええ」と道也先生は、こっちを向く...
夏目漱石 「野分」
...一寸延びたら人間並になるかも知れないぜ」と迷亭が主人の方を向くと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...後ろを振り向くどころの沙汰ではありません...
野村胡堂 「踊る美人像」
...唯よく判つた御主人でございました」「お前さんがこゝへ來てから何年になるんだ」「三年で御座います」「もとは?」「柳橋の船宿にをりました」「その前は」「いろ/\のことをいたしました」平次はチラリと八五郎の方を振り向くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘が」「百壽園の主人が鳥兜(とりかぶと)の分量を間違ひさうもないよ」「それぢや」「後ろを振り向くな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...更(ふ)けては路が淋しう御座りますぞとて空車(からぐるま)引いてうしろ向く...
樋口一葉 「十三夜」
...文三が覚えず立止りて後方(うしろ)を振向く途端に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ふと此方(こちら)を振向く途端に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...振り向くものもなかったろうに...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...欧洲ではその向くべき意志の力の統制を失っていたときであった...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...振向くか――振顧(ふりかえ)るか――と太郎左衛門を始め...
吉川英治 「宮本武蔵」
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