...」と背を円くして横を向く...
泉鏡花 「歌行燈」
...もの憂げに振り向くと...
太宰治 「令嬢アユ」
...』212 死人が顏を戸口に向くる習はローマ人中にもあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そっぽ向くもんじゃないわ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...人はふり向くまい...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...振向くと、深雪であった...
直木三十五 「南国太平記」
...ふらりと家を出(い)で足の向く方へと歩いて行った...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ここにも喧嘩が起ったのかと振り向くと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...単にどの面が上に向くかという問いだけならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...金がないんだ」「お前ないか」剃刀が僕をふり向く...
堀辰雄 「不器用な天使」
...何方を振り向く予裕もなくなつて...
牧野信一 「出発」
...こっちを向くと少しこわいのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それより彼はだんだん窮窟な感じに追はれ始めるとまだ後を振り向く必要があるかどうかと考へたが...
横光利一 「悲しみの代價」
...ふとお杉は上を向くと...
横光利一 「上海」
...彼はマッチを取りにサロンへ戻ろうとして後ろを向くと...
横光利一 「旅愁」
...てまえの方を振り向くと...
吉川英治 「新書太閤記」
...体(からだ)ぐるみ廻して振向くと云ったような鈍重漢である...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...各人に向くように導いてくれた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索