...心は東を向く」と昔からいわれているように...
石川欣一 「比島投降記」
...自然あんたのとこに足が向くのです...
梅崎春生 「風宴」
...首を動してはうしろをふり向く顏が見える道を行く人は立止つて浮腰になつて迷つてゐる...
千家元麿 「自分は見た」
...頭脳の働きが外方へ向くのを止められているので自然に内側へ向かって行くせいだと言われる...
寺田寅彦 「路傍の草」
...」ぎくりとして振向くと...
豊島与志雄 「同胞」
...自然疑ひは玄龍の方へ向くと思つたのだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの娘が」「百壽園の主人が鳥兜(とりかぶと)の分量を間違ひさうもないよ」「それぢや」「後ろを振り向くな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...園遊会には向くがサロンにいると子供っぽく見えるおそれがある...
久生十蘭 「だいこん」
...埒(らち)を明け度き事有之(これある)につき庭窪(にわくぼ)の蘇州庵迄出向くようとの書状を受け...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...私は振り向くことも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不意に振り向くと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...時々彼のほうに振り向くそのこなし――すべてはいいようもなく上品な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...その足反りて後ろに向く〉...
南方熊楠 「十二支考」
...何か自分が一つでも気の向くような条件とさがします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...振り向くと、さっきの支那人がまた写真を持って彼の後に立っていた...
横光利一 「上海」
...そこへ出向く日、不死人は手下の穴彦、保許根(ほこね)、禿鷹(はげたか)などへかたくいいつけた...
吉川英治 「平の将門」
...婆もちとやかまし過ぎるぞよ」杯を出すと、「飲みとうない」お杉隠居は、横を向く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...振り向くせつなに...
吉川英治 「無宿人国記」
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