...そのほかになんらの望みもありませぬけれども...
井上円了 「おばけの正体」
...別段その意味においてはなんら異なることがありませんから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...京城(けいじょう)にいるとか会社員をしている事は、いままで、なんら、悪条件と感じませんでしたが、こんどの事件があってからは、急にイヤになったのです...
太宰治 「虚構の春」
...一見なんらの関係もないような事象の間に密接な連絡を見いだし...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...少なくもなんらかの指針となるべき暗示を生み出すであろうと想像される...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...なんらの手段もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中にはなんらの注意書きもなしに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の生活のうちにほとんどなんらの地位をも占めていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...更に続々となんらかの感興が咽喉(のど)をついて出るのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかになんらかの動物を発見したという信用は失うことがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)らはおそらく先帝はなんらの苦痛もなく...
新渡戸稲造 「自警録」
...私はなんらやましくありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...なんらの隠し事もなかったし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あなたのお話ではあの二人になんら警戒心を起こしていません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...という古い説はなんら取るに足(た)らない僻事(ひがごと)である...
牧野富太郎 「植物知識」
...なんら思想の真偽ではなく...
三木清 「危機における理論的意識」
...彼は工藝に対しなんらの任務をも果してはいないのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...もしなんらか内容のある実体であったら...
矢部貞治 「政治学入門」
便利!手書き漢字入力検索