...金があるとて高慢ぶるな佐渡ぢやみみずがふんに出す今でも相川の濱邊には瑪瑙や紫石英...
江南文三 「相川おけさ」
...紫石英や水晶や瑪瑙や赤玉や青玉や...
江南文三 「佐渡が島から」
...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や、青玉や、紫石英や、水晶を包んだ圓石を道普請に使つてゐる佐渡は、うなだれて歩かねばならない時にさへ、一人と言ふ感じがしませんでしたのに...
江南文三 「佐渡が島を出て」
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