...何分(なにぶん)にも斯(こ)んな祈願(きがん)は...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...なにぶん頑(かたく)なな旦那様のことでお話はできず...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...しかしなにぶん人数の多いことですから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なにぶんにも場所が欧州政局の中心に遠く...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...なにぶんにももうだいぶ古いことであって...
寺田寅彦 「B教授の死」
...長吉(ちやうきち)は其(そ)の親切をすまないと感じながら何分(なにぶん)にも眠くてならぬ...
永井荷風 「すみだ川」
...なにぶんよろしく」次の間で隙見(すきみ)をしていたお絹が...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにぶん……」「ええ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもあなた何分(なにぶん)元気がないものですから...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...なにぶん素手ではあつかいかねたものか...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...なにぶん入られたのは六軒とも大きい家ばかりで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大変ッ」なにぶん狭い舟の中...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにぶん宜しく願います」平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにぶんそんな事は一向気にかけない東海坊様でしたから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにぶん薄(うす)い鐵(てつ)の板(いた)でつくり...
濱田青陵 「博物館」
...そういう思案顔(しあんがお)は見たくない」喜太夫は恐れる気味で、「否(いや)とは申しませんが、なにぶんにも、心得のないことで」「心得がなければこそ、試して見ようとは思わぬのか...
久生十蘭 「ひどい煙」
...何分(なにぶん)周辺(まわり)の者が喧(やかま)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...なにぶん、もうあと一週間しかない...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
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