...海外旅行で白浪物を見た...
...彼は白浪物のように振る舞った...
...白浪物をテーマにした小説を読んだ...
...彼らは白浪物の絵を描いた...
...白浪物の写真集を買った...
...白浪の打たで飜るとばかり見えて音のないのは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...初君が哥に「ものおもひこし路(ぢ)の浦(うら)の白浪(しらなみ)も立かへるならひありとこそきけ」此哥吉瑞(きちずゐ)となりてや...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その後は白浪物(しらなみもの)の主人公のような心持になってとにかくに強いもの...
永井荷風 「妾宅」
...自分は黙阿弥(もくあみ)翁の書いた『島鵆月白浪(しまちどりつきのしらなみ)』に雁金(かりがね)に結びし蚊帳もきのふけふ――と清元(きよもと)の出語(でがたり)がある妾宅の場を見るような三味線的情調に酔う事がしばしばある...
永井荷風 「夏の町」
...自分は黙阿弥劇の毒婦と又白浪物(しらなみもの)の舞台面から「悪」の芸術美を感受する場合...
永井荷風 「虫干」
...災難の時は自分だけいい子になってあと白浪――わたしなんぞは商売人のくせに...
中里介山 「大菩薩峠」
...品川の海長谷川時雨女史は嘗て品川の所謂ステンショが波打ち際に建てられてゐて夏の明方など旅客は列車からヒラリ飛下り必らず白浪にその足を快く洗はれたものと誌してゐられた...
正岡容 「山の手歳事記」
...この外『新古今』の「入日(いりひ)をあらふ沖つ白浪(しらなみ)」「葉広(はびろ)かしはに霰ふるなり」など...
正岡子規 「俳諧大要」
...この女白浪のお初が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
夢野久作 「髪切虫」
...しがない白浪(しらなみ)の下ッ端(ぱ)にしろ...
吉川英治 「江戸三国志」
...――おかげで、おれ達も、仕事は上首尾に行ったものの、あと白浪と、逃げるに逃げられず、とんだ目に遭ッちまったぜ...
吉川英治 「大岡越前」
...白浪をあげながら江岸へ迫った...
吉川英治 「三国志」
...舷を搏(う)つ白浪...
吉川英治 「三国志」
...白浪の飛沫(しぶき)から湧き出したものみたいに...
吉川英治 「私本太平記」
...晴れゝば背後に聳えた富士をその白浪のうへに仰ぐことになります...
若山牧水 「樹木とその葉」
...いたましい汽笛を残してこの小汽船米子丸はまた外洋の白浪の中に出て行った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...――大海の白浪さきて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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