...「なになに、メリー号とすれちがったはずのルゾン号が、ロンドンに向かうのを中止して、現場にひきかえすから、ルゾン号に乗りかえて捜査(そうさ)しろ――という命令か、いや、これはおもしろくなってきた」警部はなにか事の起こるのを予想しているらしく、ひとり大きくうなずくのであった...
海野十三 「海底大陸」
...ファンから貰ったかあるいは貰った感じのなになにさん江(え)と書いた可愛い薬玉(くすだま)とか...
高見順 「如何なる星の下に」
...褐色の連続を点綴(てんてつ)する立看板の林――大学眼薬、福助足袋(たび)、稲こき親玉号、なになに石鹸、仁丹、自転車ソクリョク号、つちやたび、風邪には新薬ノムトナオル散、ふたたび稲こきおやだま号、ナイス印万年筆、スメル香油、何とか歯みがき、& whatnot...
谷譲次 「踊る地平線」
...和蘭(オランダ)ユウトラクト在なになに郡大字(おおあざ)何とかドュウルンの部落である...
谷譲次 「踊る地平線」
...なになにの報酬(ほうしゅう)を得るがために...
新渡戸稲造 「自警録」
...眼を釣りあげた上の姉の常子が、毛布地仕立の大外套の重ね着をして、鼻の下までマフラをひきあげた山川に蝙蝠傘をさしかけながら、なになには、どうとかしなくてはとか、ネオ・レバーを飲むことを忘れないでとか、子供にでもいうようにクドクドと注意していた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...総監が受話器を取上げて応対していたが、すぐ局長の方へ振返り、「幸田は挙げられましたが、あなたに逢わせろといって暴れて手に負えぬそうです」局長はまたクワッと嚇怒し、「なになに、俺に逢いたいと! よし、逢ってやる...
久生十蘭 「魔都」
...○○(なになに)会幹事...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...せめてみんなになにか見せるだけでも見せてやろうと思って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...つまらぬ歌舞伎役者でございます……」「なになに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...そんなになにしないで――義一 うむ...
三好十郎 「その人を知らず」
...なにが卑しいんですの」「いま云ったなになに病気とかいうやつさ...
山本周五郎 「おばな沢」
...なになにという新輸入の注射薬を使ってみたいのだが...
山本周五郎 「季節のない街」
...「なになにコンツェルンなどといってね...
山本周五郎 「季節のない街」
...なになにはどこにありますの」などと障子の向うから訊くのである...
山本周五郎 「半之助祝言」
...なかでも「なになにじゃ...
山本周五郎 「百足ちがい」
...よく世間で云う赤字なになにというのはこのことなんだと知って...
山本周五郎 「陽気な客」
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