...ちょっとあけてください」葉子は手早く小机の上の紙を屑(くず)かごになげすてて...
有島武郎 「或る女」
...棒を崖の下になげすてた...
梅崎春生 「桜島」
...電波をだす輪を足許へなげすてた...
海野十三 「怪星ガン」
...すぐそのような衝動をなげすてていた...
海野十三 「蠅男」
...窓から庭へなげすて...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...海の中へなげすてました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...船に患者が出ると積み荷をまですつかり海へなげすてたといひますから...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...これはお前から命をなげすてて恩返しをしてもらおうとしているのだろうといった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...ポンとなげすててしまひます...
土田耕平 「さがしもの」
...久内は初子に対する愛情をなげすてて...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...厨子(づし)などをなげすて...
蜷川新 「天皇」
...さくらの花はさきてほころべどもかくばかりなげきの淵(ふち)に身をなげすてたる我の悲しさ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...郷土望景詩中學の校庭われの中學にありたる日は艶(なま)めく情熱になやみたりいかりて書物をなげすてひとり校庭の草に寢ころび居しがなにものの哀傷ぞはるかに青きを飛びさり天日(てんじつ)直射して熱く帽子に照りぬ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...わたしは志望(こころざ)した道を投捨(なげすて)てまで...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...別々になげすてました...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...となげすてることで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...と笛をなげすてた呂宋兵衛は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...にげる途中でなげすてた在家(ざいか)の人の家財荷物(かざいにもつ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??