...電波をだす輪を足許へなげすてた...
海野十三 「怪星ガン」
...然(しか)るに国民はその鍵を抛棄(なげすて)て顧みぬとは何事であるか...
大隈重信 「選挙人に与う」
...ピエロをその穴へなげすてゝ来てもらはうと思つて話しますと...
鈴木三重吉 「小犬」
...船に患者が出ると積み荷をまですつかり海へなげすてたといひますから...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...何もかもなげすてて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...茶碗をなげすてて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...これはお前から命をなげすてて恩返しをしてもらおうとしているのだろうといった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...ポンとなげすててしまひます...
土田耕平 「さがしもの」
...そこで、鞭をなげすて、赤い縞のはいった身体に寝間着をひっかけ、没表情な顔付を硬ばらして、水を飲みにやっていった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...久内は初子に対する愛情をなげすてて...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...郷土望景詩中學の校庭われの中學にありたる日は艶(なま)めく情熱になやみたりいかりて書物をなげすてひとり校庭の草に寢ころび居しがなにものの哀傷ぞはるかに青きを飛びさり天日(てんじつ)直射して熱く帽子に照りぬ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...わたしは志望(こころざ)した道を投捨(なげすて)てまで...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...鍬(くは)をなげすてて...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...鍬(くわ)をなげすてて...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...別々になげすてました...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...通すべき」趙雲は、槍をなげすてた...
吉川英治 「三国志」
...と笛をなげすてた呂宋兵衛は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...にげる途中でなげすてた在家(ざいか)の人の家財荷物(かざいにもつ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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