...「物影(ものかげ)」の亡骸(なきがら)守るわが「願(ぐわん)」の通夜(つや)を思へば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...アンの亡骸(なきがら)をそっと下に置いて...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...杜はミチミの亡骸(なきがら)をただひとりで清めた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...この英雄の死骸(なきがら)が棺に納められようといふ時...
薄田泣菫 「茶話」
...こなたの二將アカイアの陣に二友のなきがらを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 170パトロクロスの屍(なきがら)を救へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斬り刻まれた亡骸(なきがら)を埋めている父を悲しむと共に...
直木三十五 「南国太平記」
...釣台で運んで来たその女房の無惨(むざん)な亡骸(なきがら)を見た時もゲラゲラと笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛した女の亡骸(なきがら)を入れた桶をしょって...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...一九「ど、どういたして、又、このなきがらが、きさまに運ばれて、わが家にかえることになったか――闇、くわしゅう、申せ!」三斎、パタリと、唐櫃(からびつ)の蓋(ふた)をとざして、叫ぶ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おしづさんの亡骸(なきがら)に見(まみ)えた...
森田草平 「「青白き夢」序」
...このおばあさんのなきがらを見守(みまも)っていてあげようと思いました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...近所の百姓の手を借りて六太夫の空骸(なきがら)を埋葬した...
吉川英治 「剣難女難」
...さながら火に駆除された害虫の空骸(なきがら)を見るようであった...
吉川英治 「三国志」
...承久の後鳥羽(ごとば)法皇のおん亡骸(なきがら)そのものなのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...一個のなきがらを横ざまに引っかかえて...
吉川英治 「私本太平記」
...父の亡骸(なきがら)を洞窟の内へ隠し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...死んだ犬の亡骸(なきがら)とを引き取るためであったが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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