...蝋燭(ろうそく)の黄色い焔(ほのお)が光の亡骸(なきがら)のように...
有島武郎 「或る女」
...一体の小さななきがらを照らしていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「マッチ売りの少女」
...李花のなきがらぞ蒼(あお)かりける...
泉鏡花 「海城発電」
...杜はミチミの亡骸(なきがら)をただひとりで清めた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...夫のなきがらのそばへ行った...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...急いでそのお空骸(なきがら)を仮のお宮へお移し申しました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終(つい)にその人の冷たい亡骸(なきがら)と共に葬られてしまって...
寺田寅彦 「凩」
...斃れたるサルペードーンのなきがらをり互に渡り合ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...パトロクロスのなきがらを容易く曳くを許さゞれ!』 340しかく陳じて先鋒の遙かの前に出でて立つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...而うして將ヘクト,ルのなきがらに代る無數の財寶を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...マダムが病院から死骸(なきがら)で帰り...
徳田秋声 「縮図」
...石のようにかたく抱き合った少年と犬のなきがらの上に...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...生命(いのち)絶えたる亡骸(なきがら)よ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
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三好達治 「一點鐘」
...人の亡骸(なきがら)を深い穴の底に...
柳田国男 「海上の道」
...さながら火に駆除された害虫の空骸(なきがら)を見るようであった...
吉川英治 「三国志」
...餓死者の空骸(なきがら)がみちた...
吉川英治 「平の将門」
...あのいたいけな可憐な空骸(なきがら)だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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