...五人そろって貧乏のどんづまりに引きさがりながらも...
有島武郎 「ドモ又の死」
...これこそ人生のどんづまりである...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...タロコ亭は横丁のどんづまりにある小さな中華飯店で...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...いよいよどんづまりの場所へ来たことを手まねでしらせた...
海野十三 「超人間X号」
...どんづまりのその路地の中ほどで...
高見順 「いやな感じ」
...一番奥のどんづまりに又相当な離れがあって...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もうどんづまりで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...最後のどんづまりまで望みを棄てないで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...黒い空気のどんづまり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...人間(にんげん)の卑(いや)しさ淺(あさ)ましさも少々(せう/\)どんづまりの感(かん)じだが...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...どんづまりの世界は...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...どんづまりの二間きりのボロ長屋でとど助がまだ高鼾で寝くたばっているのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なんのためにこんなアラスカのどんづまりへやって来なければならなかったかということであった...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...目黒と境を接する渋谷のどんづまりで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一種の連続的な身の毛のよだつ恐怖のどんづまりの叫び声とも何ともつかぬ声をあげて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...わが心のよりすがるべき小さい気休めの小枝にもどんづまりまで皮肉と諷刺との鎌を当てていて...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...レンブラントの描く人間はいつも窮極においてのっぴきならぬ情熱のどんづまりにおいて描かれている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...高い城壁下(じょうへきか)のどんづまりに追いつめられて逮捕されてしまったからだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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