...喜多八(きたはち)は曠野(あらの)へ落(お)ちた團栗(どんぐり)で...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...売りにゆく米二俵茶の花や蜂がいつぴき雑草伸びたまゝの紅葉となつてゐる虫がおしつぶされてゐる冷たいページ・枝をはなれぬ枯れた葉と葉とささやく・風がきて庭の落葉を掃いていつた泥足袋洗ふにぽつとりどんぐり・落葉踏みにじりどうしようといふのか一月九日徹夜した...
種田山頭火 「其中日記」
...落ち葉に交じって無数のどんぐりが...
寺田寅彦 「どんぐり」
...山にはどんぐりも落ちれば...
寺田寅彦 「どんぐり」
...みいんな利口などんぐりちゃん」と出たらめの唱歌のようなものを歌って飛び飛びしながらまた拾い始める...
寺田寅彦 「どんぐり」
...隆吉は団栗(どんぐり)を拾って駈けてきた...
豊島与志雄 「反抗」
...どんぐりの背くらべの身すぎ世すぎでいて...
林芙美子 「新版 放浪記」
... どんぐりを あつめに ふくろうの しまへ むかいます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
... あなも いっぱい!だから おわん 1ぱいぶんも あつまらない!」りすたちは しまじゅうで どんぐりを さがし...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...吉はどんぐりの袋をさげてゐました...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...小鳥に踏み落されて阪道にこぼれたる団栗(どんぐり)のふつふつと蹄(ひづめ)に砕かれ杖にころがされなどするいと心うくや思いけん端なく草鞋の間にはさまりて踏みつくる足をいためたるも面白し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...三島抜け法印の、どんぐり目は、いよいよギラギラと、耀(きら)めいて来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...男の児はどれも、どんぐりでも、何かくっきりした輪廓(りんかく)をもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんぐりがみのり...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...どんぐりのおちてゐる徑...
室生犀星 「京洛日記」
...今は橡栗(どんぐり)の背競(せいくら)べになって...
森鴎外 「阿部一族」
...ただ団栗(どんぐり)のような丸い目をきょろきょろさせているだけだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...畑や野道や団栗林(どんぐりばやし)などが見える...
吉川英治 「新書太閤記」
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