...めぼしい美術品は、どれもこれも、すっかり模造品です...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...又三つのもののどれもが次の高次の世界観を決定する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...どれも之も御題目のように抽象的だし而も陸相自身がムキになって釈明する処によると別に之を強制する意志を表わしたものでもないそうだし...
戸坂潤 「社会時評」
...がどれも、無意味な馬鹿げきった響きをしか齎さなかった...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...どれもちゃんともとの味をもっているので...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...しかし川はどれも...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...どれもこれも陽焼した...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...教室の煖爐は、どれも、素早く、大きな少女たちが二列に取り卷き、そして、その背後(うしろ)には、小さい子供たちが、痩せた兩手を前掛にくるんで、かたまつて蹲(うづく)まつてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どれも皆同じに鈍(にぶ)く見えたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どれも怪奇に思はれないことはない...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...「どうも大して面白い小説も出ないじゃないか」「どれもこれも国内戦だな...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...どれも重大と云ふ事ではない...
森鴎外 「栗山大膳」
...どれもどれも江戸を立った日の俤(おもかげ)はなくなっているのである...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...どれも是もみな水に属していて...
柳田国男 「海上の道」
...しかもその改良はどれもこれも...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ワンピースを着せて変装の女給に……活動のサキソフォン吹きに……タキシードを着せて芝居のボックスに……どれもこれも憎いほどよく似合った...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...さすが先頭を争ッてくるほどな敵はどれも猛者(もさ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...どれも馴染(なじみ)の顔ではあるが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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