...ぼくの考はどれもこれもこれまでの通説とは違ったところの多いものとなった...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...どれもこれもみんな茶わんの湯に比べるのは無理ですがただ...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...どれも葉子を汚らわしい女として辱(はずか)しめるようなものばかりであったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...首を縊る……毒を飲む……頸動脈を断ち切る……頭か心臓かに拳銃を打ち込む……然しどれも面白くなかった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...しかしどれも、彼の財布に適するほど下等ではなさそうだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで子規子はつく/″\と吟じて居たが、頗る御機嫌顔になられて、成程是は大分様子が変つた、どれも面白い、どうしたのかと問はれたから、実は内々猿蓑を読んだと白状して大笑ひになつた...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...どれも炭素と他の元素との化合物ではなく...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...浮世絵師と言えば、美人や、役者や、道中の景色などを、面白可笑(おか)しく描いて、女子供の慰み物にするのが稼業ではないか、――どれ見せい、貴様の絵は――何(な)んだこりゃ、どれもこれも、気味の悪い、斬り合いや、死骸や、梟(さら)し首ばかり、これでも浮世絵師と言うのか、怪しい奴ッ」頭立(かしらた)った一人の武士、芳年の写生帳をバラバラと開いて、不審の眉を顰めます...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...それはどれもこれも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...いつの間にか私たちの歩いている山手のこのへんの異人屋敷はどれもこれも古色を帯びていて...
堀辰雄 「旅の絵」
...どれもあんまりお互いに似ていましたので...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...どれもこまごましてはいますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どれもこれも夫婦そろって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どれもやっぱり面白いことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どれも足のきかない人達がいたんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...どれも重大と云ふ事ではない...
森鴎外 「栗山大膳」
...ワンピースを着せて変装の女給に……活動のサキソフォン吹きに……タキシードを着せて芝居のボックスに……どれもこれも憎いほどよく似合った...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...そのどれもが名画を満たして静まり返っている...
横光利一 「欧洲紀行」
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